効率よくアイデアを出す方法の1つ。
それは「複数の仕事に携わる」という方法です。
複数の仕事に携わると、注意力・集中力がそがれて、かえってアイデアが出にくくなると思うかもしれません。
もちろん無理をしてまで複数の仕事に携わる必要はありません。
時間や体力に余裕のないときもあるでしょう。
繁忙期や月末処理など、忙しい時期もあるはずです。
すでにいっぱいの状態なら、わざわざ仕事を増やす必要はないでしょう。
余裕がなければ、無理をせず、目の前の仕事に集中するのが得策です。
しかし、余裕があるなら、ぜひ複数の仕事に関わってみてください。
なぜ複数の仕事がアイデア発想に役立つのか。
複数の仕事に携わることで、複数の刺激と視点が生まれるからです。
ずっと同じ種類の仕事をしていると、変化の幅や刺激の範囲が限られます。
同じテーマのことばかり考えていると、変化が単調になったり、刺激の種類が類似したりします。
だんだん視野が狭くなったり、頭が固くなったりする。
広い世界で考えるつもりが、いつの間にか狭い世界にとらわれていることも少なくありません。
そういうときこそ、複数の仕事に携わることが役立ちます。
複数の仕事に携わることで、刺激の種類が増えて視野も広がり、インスピレーションが働きやすくなります。
まったく関係ないネタが、思わぬ形でアイデアにつながることは少なくありません。
頭の中が「刺激と変化のるつぼ」と化して、さまざまな組み合わせが発生しやすい状態になります。
知らず知らずのうちに、既存要素の新しい組み合わせが起こり、新しいアイデア発想につながるのです。
複数の仕事に関わることは、アイデア発想に恩恵をもたらすでしょう。
発明王エジソンは、常に複数のプロジェクトを同時進行させていました。
エジソンは、1つのプロジェクトで議論を交わした後、別のプロジェクトに参加して議論を交わしていました。
エジソンは生涯で1000件を超える特許を取得しましたが、複数の仕事に携わることでアイデア発想が加速したのです。
もしエジソンが、1つの発明だけに集中する方法だったなら、数多くの発明は達成できなかったでしょう。
余裕がないと難しい取り組みですが、無理のない範囲で、できるだけ取り組んでみてください。
頭の中が混乱しそうですが、完全な同時進行ではないため、実際にやってみると、意外とできてしまうものです。
「自分にはできない」と思うかもしれませんが、実際にやってみる価値はあるでしょう。
複数の仕事に携わることで、アイデア発想が加速するのです。