執筆者:水口貴博

アイデアを出す30の方法

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何でもヒントにする。何でもヒントになる。

何でもヒントにする。何でもヒントになる。 | アイデアを出す30の方法

私たちがヒントを見つけようとするとき、情報の取捨選択を行います。

「これはヒントになる。これはヒントにならない」

心の中でそう考えながら、情報を振り分けているでしょう。

関係がありそうなら注目します。

関係がなさそうなら無視します。

もちろん普通の判断であり、特別悪いことではありません。

情報の取捨選択をすることで、効率よくヒントを見つけ出せます。

関係しているヒントだからこそ、発想につながりやすくなり、アイデアも出やすくなります。

しかし、ここに注意したいポイントがあります。

「ヒントになる・ならない」という考え方では、発想力を鍛えることはできません。

取捨選択をしていると、想像力・発想力に制限を設けてしまいます。

最初から「ヒントにならない」と思い込んでしまうと、それ以上深く考えることがなくなります。

「関係ない」と思うから、関係ないように見えてきます。

見向きもしなくなって、ヒントを見つけるチャンスも失ってしまうのです。

ここで大切な考え方があります。

「何でもヒントにする」という考え方です。

ヒントを探すのではありません。

何でもヒントにしてください。

ヒントになる・ならないの差は、あってないようなもの。

考え方を変えれば、感じ方も変わります。

何でもヒントにする姿勢があれば、観察力が向上して、発想力が豊かになり、隠れた価値を見つけやすくなります。

すべてが問題を解く手掛かりに見え始めるでしょう。

そして、発想やアイデアにつながるのです。

たとえば、あなたの目の前に「時計」があるとします。

平凡で普通の時計であっても、ヒントにならないか考えてみてください。

時計がヒントにならなければ、時計に描かれているデザインに注目してみてください。

普通のデザインであっても「ヒントになる」と思えば、ヒントに変わります。

色・形・動きなど、さまざまな点に注目してみましょう。

ぴんと来ないなら、タイミングをずらして、もう一度見てみるといいでしょう。

今日は普通に感じても、明日なら感じ方が変わるかもしれません。

発想力を鍛えるなら、何でもヒントにする姿勢が大切です。

あなたはヒントに囲まれています。

上下左右・360度、どこを見てもヒントだらけ。

情報量は少なくても、観察力を上げることで、より多くの情報を引き出すことが可能になります。

あなたの心がけ次第で、世界は変わります。

何でもヒントにすれば、何でもヒントになるのです。

アイデアを出す方法(17)
  • 何でもヒントにする。
ひたすら新しい組み合わせを試し続けるだけでいい。

アイデアを出す30の方法

  1. 「なんとなく」でアイデアは出ない。
    アイデアを出すには、方法論がある。
  2. アイデアに、センスや才能は必要ない。
    必要なのは、方法と努力。
  3. アイデアとは何か。
  4. アイデアとは、既存要素の新しい組み合わせにすぎない。
  5. アイデアを出す第1段階は、資料集め。
  6. アイデア発想には、基本の5段階がある。
  7. アイデアを出すなら「質」より「量」を意識しよう。
  8. 常識で考えているかぎり、平凡なアイデアは生まれても、斬新なアイデアは生まれない。
  9. アイデアには、好奇心と遊び心が必要。
    ばかになって考えよう。
  10. 「変わり者」と言われることを恐れるな。
  11. 逆に考えるのを習慣にすれば、斬新なアイデアが出やすくなる。
  12. アイデアに必要なのは、記憶力より記録力。
    常に書き留める準備をしておき、最速で書き留めよう。
  13. 最初から根拠を考えない。
    根拠は後から考えよう。
  14. インターネットに依存した情報収集には要注意。
  15. 部屋にこもってばかりでは、よいアイデアは出ない。
    本当のヒントは、外にある。
  16. 明確な目標を決めておこう。
    カラーバス効果によって、アイデアのヒントが見つかりやすくなる。
  17. 何でもヒントにする。
    何でもヒントになる。
  18. ひたすら新しい組み合わせを試し続けるだけでいい。
  19. 制約は、アイデア発想の起爆剤。
  20. アイデアを探すなら、熟読の必要はない。
    見出しやまとめを読むだけで十分。
  21. アイデア発想では、アナログとデジタルのどちらが有利か。
  22. 気分転換やリフレッシュによって、アイデアが促される。
  23. 小さなひらめきを軽視しない。
  24. 1つのアイデアには、100万円の価値がある。
  25. アイデア発想は、苦しむものではなく、楽しむもの。
  26. 最初の形にこだわると、アイデアの発展を妨げる。
  27. 自分の頭だけで考えていると、狭い世界にとらわれる。
  28. アイデアパーソンになったつもりで考えよう。
  29. アイデアがひらめきやすい環境「4B」とは。
  30. アイデアは、実行してこそ意味がある。

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