執筆者:水口貴博

アイデアを出す30の方法

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自分の頭だけで考えていると、狭い世界にとらわれる。

自分の頭だけで考えていると、狭い世界にとらわれる。 | アイデアを出す30の方法

アイデアを考えるとき、すべて自分で考えるのは注意しましょう。

「アイデアなのだから、自分で考えなければ意味がない」

「自分がアイデアを出して、形になるまできちんと仕上げる」

もちろんアイデアを出す段階なら、自分で考えることが必要でしょう。

アイデアを発想する段階なら、しっかり脳に汗をかき、自分で考えるのが基本です。

知恵を絞って、知識や経験を総動員すれば、何らかのアイデアが浮かぶでしょう。

自分が考えてアイデアを出してこそ「自分のアイデア」と言えるでしょう。

特に責任感が強い人なら、アイデアの発想から仕上げまで、すべて1人でこなそうとするでしょう。

「最後まですべて自分で考え、アイデアを完成させたい」という責任感は素晴らしい。

責任感を持ってアイデアを考える姿勢は立派です。

しかし、アイデアのすべてを自分だけで仕上げようとするのは要注意です。

自分が考えたところで、しょせん自分だけの世界です。

1人だけでアイデアを発展させようとすると、自分の知識・経験の範囲でしか考えることができなくなります。

自分の世界にとらわれると、視野が限られてしまい、狭い範囲でしか見ることができなくなります。

いつの間にか先入観にとらわれ、偏った見方になっていることもあります。

自分で考える姿勢は立派ですが、限界があることも理解しておかなければいけません。

そこで必要としたいのが「人の意見」です。

すべて自分で考えるのではなく、行き詰まりや限界を感じたら、素直に人を頼ってみましょう。

相談に乗ってもらうような形で話しかけ、自分のアイデアについて意見をもらえばいいのです。

「こんなアイデアがあるんだけど、どう思う?」

「もっとアイデアを大きくするには、どうすればいいと思う?」

人に意見を聞いてみると、何か意見がもらえ、思わぬ発想が得られることがあります。

相談相手は誰でもかまいません。

たとえば、同僚や部下、上司や先輩です。

職場の人たちなら相談を持ちかけやすいでしょう。

意外な視点から意見をくれて、アイデアの深掘りに役立つことがあります。

もちろん専門知識を持っていない人でもかまいません。

たとえば、家族・友人・知り合いなどです。

むしろ専門知識を持っていないからこそ、一般目線の意見を知ることができます。

他人の意見は、新鮮な視点を与えてくれます。

「なるほど。そういう考え方があったのか!」

ぱっと視界が開け、行き詰まっていたアイデアが再び動き始めるでしょう。

自分の頭で発想するのは大切ですが、それですべてを完結させないことです。

アイデアに行き詰まりや限界を感じたら、素直に人を頼ってみるのが得策です。

自分の知識や経験に執着せず、広く人の意見を取り入れてこそ、より素晴らしいアイデアに完成させていけます。

アイデアを出す方法(27)
  • 自分だけでアイデアを完結させようとせず、人の意見を取り入れてみる。
アイデアパーソンになったつもりで考えよう。

アイデアを出す30の方法

  1. 「なんとなく」でアイデアは出ない。
    アイデアを出すには、方法論がある。
  2. アイデアに、センスや才能は必要ない。
    必要なのは、方法と努力。
  3. アイデアとは何か。
  4. アイデアとは、既存要素の新しい組み合わせにすぎない。
  5. アイデアを出す第1段階は、資料集め。
  6. アイデア発想には、基本の5段階がある。
  7. アイデアを出すなら「質」より「量」を意識しよう。
  8. 常識で考えているかぎり、平凡なアイデアは生まれても、斬新なアイデアは生まれない。
  9. アイデアには、好奇心と遊び心が必要。
    ばかになって考えよう。
  10. 「変わり者」と言われることを恐れるな。
  11. 逆に考えるのを習慣にすれば、斬新なアイデアが出やすくなる。
  12. アイデアに必要なのは、記憶力より記録力。
    常に書き留める準備をしておき、最速で書き留めよう。
  13. 最初から根拠を考えない。
    根拠は後から考えよう。
  14. インターネットに依存した情報収集には要注意。
  15. 部屋にこもってばかりでは、よいアイデアは出ない。
    本当のヒントは、外にある。
  16. 明確な目標を決めておこう。
    カラーバス効果によって、アイデアのヒントが見つかりやすくなる。
  17. 何でもヒントにする。
    何でもヒントになる。
  18. ひたすら新しい組み合わせを試し続けるだけでいい。
  19. 制約は、アイデア発想の起爆剤。
  20. アイデアを探すなら、熟読の必要はない。
    見出しやまとめを読むだけで十分。
  21. アイデア発想では、アナログとデジタルのどちらが有利か。
  22. 気分転換やリフレッシュによって、アイデアが促される。
  23. 小さなひらめきを軽視しない。
  24. 1つのアイデアには、100万円の価値がある。
  25. アイデア発想は、苦しむものではなく、楽しむもの。
  26. 最初の形にこだわると、アイデアの発展を妨げる。
  27. 自分の頭だけで考えていると、狭い世界にとらわれる。
  28. アイデアパーソンになったつもりで考えよう。
  29. アイデアがひらめきやすい環境「4B」とは。
  30. アイデアは、実行してこそ意味がある。

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