あなたは逆上がりができますか。
小学生のころ、体育の授業で逆上がりをする時間があったことでしょう。
逆上がりは、できる人とできない人にわかれます。
なかなか逆上がりができなくて苦労した人も多いのではないでしょうか。
逆上がりができない人は、余計な力を入れているのが原因です。
とにかく力を入れて、勢いで回ろうとしています。
逆上がりができないと「まだ力が足りない。もっと勢いをつけよう」と思い、ますます力を入れてしまう。
しかし、勢いだけで逆上がりをしようとしてもできません。
力が入っているかぎり、10回挑戦しようと100回挑戦しようと、できません。
逆上がりのコツは、力を抜くことにあります。
上手に力を抜くことで、ぐるっと回れるようになります。
逆上がりができた瞬間、見える世界が真逆に見える光景は新鮮です。
今まで意識していたことの逆を心がけることで、あっさり逆上がりができてしまうから面白い。
意外なところに成功のコツがありました。
「なんだ。たったこれだけのことだったのか」と思うのです。
これは人生でも同じです。
人生で大切なのは「心の逆上がり」です。
仕事、勉強、恋愛、人付き合い。
なかなか物事がうまくいかない人は、余計な力が入りすぎています。
うまくいかないとき「きっと力が足りないせいだ」とますます力を入れてしまいがちですが、ほぼ失敗に終わるでしょう。
何でも力を入れて、勢いを出せばいいわけではありません。
力任せ・勢い任せでは、うまくいくこともいかなくなります。
時には、かえって嫌われたり失敗を招いたりなど、逆効果になることも少なくありません。
心の逆上がりをするコツは、力を抜くことにあります。
コミュニケーションなら、ぺらぺら話すより、じっくり聞く側に回ったほうがうまくいきます。
恋愛なら、がつがつしたアプローチより、落ち着いた時間を作るほうがうまくいきます。
子育ても、がみがみ叱りながら育てるより、にこにこ褒めながら育てるほうがすくすく成長します。
力を抜くと、今までできなかったことが、すんなりできてしまうでしょう。
そして、ぐるっと世の中が変わって見えます。
心の逆上がりができたのです。
「なんだ。たったこれだけだったのか」と思うかもしれませんが、たったこれだけです。
必要な力は入れるべきですが、余計な力は抜いたほうがいい。
心の逆上がりをしましょう。
余計な力を抜くと、世界が変わって見えるのです。