日常ではときどき、我慢しなければいけないことがあります。
部活動の朝練が大変であっても、耐えながら日々頑張る。
嫌いな仕事であっても、現実から逃げないで、我慢しながら対応する。
ひどく叱られることがあっても、偉そうな態度は控え、きちんと我慢する。
肉体的苦痛に耐えることもあれば、精神的な苦痛に耐えることもあります。
我慢しないで楽に生きられればいいですが、私たちの人生では、何も我慢せずに生きていくのは難しいでしょう。
夢や目標を達成するには、我慢を避けて通れないのが現実です。
夢や目標が大きくなるにつれて、我慢も大きくなる。
大変なことがあっても、気合や根性で乗り越える必要が出てきます。
では、何でも我慢をすればいいかというと、それは違います。
「我慢」と一言で言っても、2種類あります。
「意味のある我慢」と「意味のない我慢」です。
同じ我慢でも、それぞれ似て非なるもの。
一言で「我慢」と片付けず、きちんと区別しておくようにしましょう。
意味のある我慢とは、自分の成長や将来につながる我慢のことをいいます。
肉体的・精神的苦痛は伴うものの、きちんと効果や価値があります。
たとえば、部活における朝練です。
早起きをして頑張るのは大変ですが、成長や向上につながっているなら意味があるでしょう。
メンタルや忍耐力を鍛える意味もあるはずです。
監督の厳しい指導にいらいらすることがあっても、成長や向上につながるなら、受け止めておくのが正解です。
肉体的苦痛や精神的苦痛があっても、夢や目標につながるなら価値があります。
意味のある我慢は将来につながりますから、大変であっても逃げないで、我慢して乗り越えるのがいいでしょう。
意味のない我慢とは、何の役にも立たない、不毛な我慢のことをいいます。
意味も価値もなく、夢にも将来にもつながらない我慢です。
たとえば、意味のない残業です。
もちろんいくら改善をお願いしても、何も変化が見られないなら別のアクションが必要です。
不毛で価値のない残業が多い会社なら、転職を検討したほうがいいでしょう。
意味のない我慢を続けたところで、誰も幸せになりません。
不毛な時間が過ぎ、自分の可能性がつぶれていくだけ。
意味のない我慢で、夢を実現するのは不可能です。
あれこれ自分に強い言葉を言い聞かせ、意味のない我慢を正当化するにも疲れます。
もっと自分を生かせる職場に移ったほうが、自分も家族も社会も幸せになれます。
意味のない我慢を続けていると、「なぜ自分だけこんなに苦労しないといけないのか」と疑問に思います。
そのうち怒り・恨み・憎しみが湧いてくるでしょう。
ストレスが心を押しつぶし、だんだん性格まで悪くなります。
生きている意味がわからなくなり、人生の絶望に陥ることがあります。
意味のない我慢なら、できるだけ早めの改善が必要です。
今あなたが耐えていることは、意味のある我慢ですか、意味のない我慢ですか。
我慢は「意味のある我慢」と「意味のない我慢」を区別することが大切です。
意味のある我慢なら、弱音を吐かず、前向きに耐えていきましょう。
今は大変かもしれませんが、近い将来、きっと報われます。
もし意味のない我慢なら、できるだけ早めに改善しましょう。
それは逃げではありません。
人生では軌道修正があって当然です。
自分の人生を向上させることにつながります。
2種類の我慢を区別することで、余計な苦労をしなくて済みます。