「いつか使うかもしれない」
そう思って、物を取っておこうとするのは、貧乏性の人に見られる習慣の1つです。
小さな損得に執着する気持ちがあると、念のため、物を取っておきたくなります。
スーパーのレジ袋、飲み終わったペットボトル、お総菜に付いている調味料。
こうしたものを「いつか使うかもしれない」と思って取っておこうとします。
たしかに保管しておけば、新しく買わなくて済むため、経済的です。
考え方によっては「物を大切に扱う習慣」とも言えるでしょう。
保管しておけば、本当にいつか役立つ日がやって来るかもしれません。
しかし、ここに落とし穴があります。
往々にして「いつか使うかもしれない」と思うものに限って、いつまでも使われません。
使う予定がはっきりしているなら別ですが、はっきりしないものは、ずっと出番がありません。
いつか使うかもしれないものを取っていると、どんどん生活が貧乏くさくなります。
仮に必要な場面ができたとしても、保管していることを忘れているのが定番です。
使う予定がはっきりしないもののために、貴重な部屋のスペースが占有されている状態です。
気づくと、いつか使うかもしれないもので、部屋があふれかえっているのです。
貧乏性を治したいなら「いつか使うかもしれない」という気持ちに注意してください。
「いつか使うかもしれない」と思っても、具体的に予定が決まっていないなら、潔く諦めるのが得策です。
もし必要になれば、そのとき買っても間に合うでしょう。
無理やりレジ袋を使うより、お気に入りの袋を買って使ったほうがおしゃれです。
ペットボトルは、自分が持っておくよりリサイクルに回したほうが、エコにつながります。
調味料も、中途半端なもので代用するより、きちんと本体を購入して使ったほうが安全安心です。
どうしても取っておきたいなら、必要最低限にしておきましょう。
「いつか使うかもしれない」という気持ちは大切ですが、執着しすぎるのも問題なのです。