執筆者:水口貴博

貧乏性を治す30の方法

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小さな損得は「ほぼゼロ」として考えよう。

小さな損得は「ほぼゼロ」として考えよう。 | 貧乏性を治す30の方法

貧乏性の人は、小さな損得にこだわります。

たとえば、広告を見比べたとき、遠くのスーパーのほうが1円安い商品が売っていたとしましょう。

少しでも安いものを入手するために、徒歩・自転車・自動車など、努力と時間をかけて買いに行こうとします。

手間暇をかけた分だけ、ものを安く入手できるでしょう。

「少しでも得をしたい。少しでも損をしたくない」という気持ちがあります。

もちろん努力は立派です。

小さな金額とはいえ、お金はお金です。

1円であっても、節約は節約です。

1円の節約を10回繰り返せば10円になり、100回繰り返せば100円になります。

しかし、そうは言っても、たかだか1円です。

小さな損得のために必死で努力するのは、割に合わないでしょう。

体力と時間をかけている割に、見合った効果が得られていない状態です。

そこで、ある考え方があります。

小さな損得は「ほぼゼロ」として考えてください。

苦労や時間をかけて得した金額が小さい場合は「ほぼゼロ」と考えます。

小さなミスで損をした金額が小さな場合も「ほぼゼロ」と考えます。

厳密にはゼロではありませんが、あえて大まかに考えてみることで、小さなことに動じない心が得られるはずです。

損得の幅が努力の割に小さいなら、無意味・無価値という考え方ができるはずです。

損得の効果が小さなことは、後回しにするか、無視します。

努力や時間をかけるなら、損得の幅が大きいことから着手するのが効率的でしょう。

そうすれば小さな金額に動じなくて済むため、貧乏性の程度も和らぐはずです。

結果として、余裕のある行動ができるようになります。

自分が取り組んでいる節約努力の実態を見直してみてください。

節約できる金額が、労力と時間の割に合っているのか。

遠くのスーパーまで買いに行くことが、本当に得なのか。

1円高い商品を買うことが、本当に損なのか。

小さな金額に振り回されないことです。

あらためて確認すると、小さなことを大げさに考えているのかもしれません。

努力の割に損得の効果が小さいとわかれば、小さなことにけちけちしなくなります。

貧乏性を治す方法(12)
  • 小さな損得は「ほぼゼロ」として考える。
貧乏だから安いものを買うのではない。
安いものを買うから貧乏になる。

貧乏性を治す30の方法

  1. 貧乏性の意味とは何か。
  2. 貧乏性は、自慢になることではない。
  3. 貧乏性の人は、お金に対して強い執着がある。
  4. 貧乏性を治す方法は1つしかない。
    「細かいことにけちけちせず、余裕や落ち着きを心がける」
  5. 収入が少なければ、貧乏性になるのも仕方ない。
  6. ギャンブルは、かえって貧乏性を悪化させる。
  7. 貯金は心のお守り。
    心に余裕をもたらしてくれるもの。
  8. 貧乏性と節約家は、似て非なるもの。
  9. 貧乏性を治す方法は、節約精神をやめることではない。
  10. 貧乏性を治そうとして、浪費家になってはいけない。
  11. 無料にがつがつしすぎない。
  12. 小さな損得は「ほぼゼロ」として考えよう。
  13. 貧乏だから安いものを買うのではない。
    安いものを買うから貧乏になる。
  14. 「もったいない」という口癖があると、貧乏性が目立つ。
  15. 貧乏性の人は、長期的な考え方が抜けている。
  16. 無駄遣いをしたら、後から意味づけをすればいい。
    教訓・気分転換・ストレス発散。
  17. 貧乏性の人は、生活費に「予備費」が設けられていない。
  18. 貧乏性の人は、貯金の目標金額しかない。
    消費の目標金額も決めておこう。
  19. たまには頑張っている自分にご褒美を与えよう。
  20. お金持ちをイメージするだけで、心に余裕が生まれる。
  21. 大切な人にプレゼントを贈るあなたは、素晴らしい。
  22. ご祝儀や贈り物でけちると、人付き合いの運が下がる。
  23. 貧乏性の人は、おもてなしの精神が欠けている。
  24. 見返りを求めた行動をすると、卑屈でけちけちした印象が出てしまう。
  25. 1円単位の割り勘は、スマートと言いがたいマナー。
  26. 貧乏性の人は、不要になったものでも、捨てられない。
  27. 「いつか使うかもしれない」と思うものに限って、いつまでも使わない。
  28. チャンスをつかむには、お金が必要。
  29. 貧乏性の人とは距離を置く。
    正しい金銭感覚を身につけた人と接するようにする。
  30. 心が大きいから、寄付をするのではない。
    寄付をするから、心が大きくなる。

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