貧乏性と節約家。
どちらも同じ意味に聞こえます。
「無駄遣いを避け、大切にお金を扱う」という点では、どちらも同じです。
それぞれ意味が似ているため、同じと思っている人も多いのではないでしょうか。
特に意味を区別せず、あやふやにしている人も多いかもしれません。
しかし、貧乏性と節約家は、似て非なるものです。
ニュアンスは似ていますが、厳密な意味は異なります。
同じに考えていると、コミュニケーションの語弊が生まれるため、注意が必要です。
貧乏性とは、何事にもけちけちしていて、気持ちに余裕のない性質のことをいいます。
貧乏性の特徴として目立つのは「けちけちした印象」です。
節約はするものの、必要なところまで出し惜しみをします。
わずかな損得に過敏に反応します。
少額でもお金に失敗すると、すぐ感情的になり、いらいらしたりくよくよしたりします。
そのためお金は貯まりますが、心に余裕がなかったり、人付き合いに摩擦を生んだりします。
節約家とは、節約を生活の信条としている人のことをいいます。
節約家は、貧乏性とは違い、けちけちした印象がありません。
無駄を省いて切り詰めることはあっても、必要なところにはきちんとお金を使います。
時には、自分磨き・人付き合いといった投資的な使い方や、寄付といった慈善的な使い方もできます。
お金の使い方にメリハリがあって、きちんとお金をコントロールできています。
このように貧乏性と節約家は、似て非なるものです。
一言で言い表すなら「節約家になっても、貧乏性にはなるな」です。
節約家は心がけるべきですが、貧乏性はできるだけ避けておきたい。
あなたに該当するのは、節約家ですか、貧乏性ですか。
節約家なら、そのまま努力を続けましょう。
貧乏性なら、適度にお金を使うことを覚え、広い心を身につけましょう。