同棲すれば、お互いの生活が丸見えの状態になります。
だからとはいえ、すべてを知ることができるとは限りません。
パートナーに重大な秘密があったとしても、同棲中、隠そうと思えば隠せます。
ごまかそうと思えば、ごまかせます。
うまく演じて、取り繕うこともできるでしょう。
もちろんプライバシーは大切ですが、ゆくゆく結婚する予定なら、何でも話し合える関係になっておきたい。
大きな借金があったとしても、結婚してから知らされるより、同棲中にわかったほうが、ショックが小さくて済みます。
早めに知っておけば、改善策を考えたり対処できたりする余裕もできます。
パートナーの事情は、結婚すれば、自分の事情にもなります。
自分にも関係する話は、結婚してからではなく、同棲中に知っておきたい。
ところがパートナーとしては「恥ずかしい話ほど言いにくい」という心理が働きます。
「言ったら幻滅されるのではないか。嫌われるのではないか」
「秘密を明かしたら、破局につながるのではないか」
本音や真実は心理的な抵抗があって、簡単に話せるものではありません。
ましてや限られた同棲期間で、パートナーのすべてを知り尽くすのは困難と言えるでしょう。
さまざまな不安や心配で、言いたいことがあっても言わずに我慢してしまうことが多いのです。
そうした事態を避けるために、前もって「ある一言」を言っておきたい。
「気がかりなことがあったら何でも言ってね」という一言です。
パートナーから「何でも言ってね」という優しい声がけがあれば、心理的な抵抗が小さくなるでしょう。
「そこまで言うなら、勇気を出して打ち明けてみようかな」と思うに違いありません。
重大な秘密があっても、打ち明けやすくなります。
何でも自由に話せる関係になれ、ますますお互いの心理的距離を近づけることができます。
すでにオープンな関係だとしても、伝えておいて無駄にはなりません。
ますます心を開きやすくなるはずです。