同棲は、贅沢な経験です。
恵まれた経験です。
2人にとっては、簡単に実現できた同棲かもしれません。
同棲を始めると、理想と現実のギャップに驚くでしょう。
「意外と生活がすれ違って、会う時間が少ない」
「ラブラブの生活をイメージしていたのに、実際は平凡な共同生活」
同棲では、悩むこともあって当然です。
「思ったより同棲が平凡でつまらない」
「お互いの生活サイクルが違って、すれ違いが目立ってきた」
パートナーとの違いを否定していませんか。
同棲を始めれば、パートナーの意外な価値観や生活習慣に気づくでしょう。
自分とは違った特徴があると「変」「おかしい」「不自然」などと否定しがちです。
「価値観や生活習慣が違ったら同棲がうまくいかない」
そう思っているなら、誤解です。
もちろん重大な違いがあるなら、同棲がうまくいかない展開もあり得るでしょう。
同棲を始めると、2人の価値観や生活習慣に違いがあることに気づきます。
金銭感覚に違いがある。
掃除の仕方に違いがある。
幸せは、どうすれば増やせるのでしょうか。
幸せを増やしたいなら「独り占め」より「わかち合い」を意識しましょう。
もちろん自分のお金で買ってきたものなら、自分のもの。
家事をする際、どんな気持ちで取り組んでいますか。
まず同棲では役割分担を決めます。
役割分担に沿って家事をするときは「ルールだから」と自分に言い聞かせて取り組むことが多いかもしれません。
「同棲生活1年」
そう聞いたとき、どう感じますか。
「1年も同棲をするなんて長い」
「同棲を始めたら、ダブルベッドで一緒に寝たい」
映画やドラマでは、カップルがダブルベッドで仲良く一緒に寝ているシーンを見かけます。
そうした影響もあってか「同棲するなら同じベッドで一緒に寝るのが当たり前」と考える人もいるかもしれません。
朝、むっつりした表情になっていませんか。
寝起きはうとうとして、頭がぼうっとするかもしれません。
眠くて、けげんな表情になっているかもしれません。
同棲では、譲り合いの精神が大切です。
お互いの主張がぶつかったとき、自分の主張を押し通すのはよくありません。
特にこだわりがなければ、パートナーに譲りましょう。
同棲を始めれば、お金のゆとりを作りましょう。
2人で生活費を出し合う場合、選択肢の幅が広がります。
1人なら小さな経済力でも、2人なら2倍になる。
「パートナーは、私の一番の理解者」
「言葉はなくても、私の心を読み取ってくれるだろう」
「パートナーなら、私のどんなことでもわかってくれるだろう」
パートナーに完全を求めるのはやめることです。
別々で暮らしていたころは、パートナーの素晴らしいところばかりが見えるもの。
魅力的な外見。
家事を「生活上の実務」と思うだけではつまらない。
「家事は家事でしかない」と思うかもしれませんが、見方を変えてください。
同棲の家事は、見方を変えると、すべて結婚に向けた修行です。
同棲を、料理の腕を磨く機会にしましょう。
別々に暮らしていたころは、手料理を食べてもらう機会は限られていましたが、同棲となると違います。
一緒に暮らすことになるので、毎日自分の作った手料理をパートナーに食べてもらえます。
きちんと家事をこなすことは、同棲の最低条件。
2人で決めた役割分担にしたがって、懸命に家事をこなします。
パートナーから認められたい気持ちがあれば、家事への取り組み方にも力が入るでしょう。
「一緒に暮らしているけど、孤独を感じる」
「同棲しているにもかかわらず、いつも寂しい」
ときどき同棲中の人から、そうした不満の声が聞かれます。
生活費を支払うとき、どんな気持ちになっていますか。
家賃・食費・水道光熱費。
同棲中の生活費は2人分なので、金額も大きくなります。
同棲で、アクセルばかり踏んでいませんか。
全力で家事を頑張る。
欲しいものがあれば、とにかく買う。
「同棲を始めるなら、ベストな環境にしたい!」
部屋探しでは、やはり理想の条件が揃った住まいを探すのではないでしょうか。
ところが実際、なかなかベストな同棲環境を整えられないことがあります。
同棲では、手伝うときの一言に気をつけましょう。
パートナーの家事を手伝うとき、どんな言葉をかけますか。
「何をすればいい?」
価値観が合わない。
生活習慣が合わない。
毎日喧嘩ばかり。
相手のために仕事をしていると、自己犠牲の感覚に悩まされることがあります。
たとえば、家事です。
炊事・掃除・洗濯。
ルールと束縛は紙一重です。
同棲を快適にするつもりで作ったルールが、実際は束縛になっていることがあります。
ルールと束縛に、明確な線引きがあるわけではありません。
「絶対喧嘩をしてはいけない」と思っていませんか。
素晴らしい心がけである一方、注意したい心がけでもあります。
たしかに喧嘩を避けることは大切です。
同棲に失敗はありません。
「別れたら、失敗になる」
「同棲解消になれば、失敗になる」
同棲は、2人で協力しながら歩んでいく生活です。
困ったとき、パートナーの能力に助けられることもあるでしょう。
悩んだとき、パートナーが相談に乗ってくれることもあるでしょう。
同棲と煮物は、共通点があります。
「適度な長さが大切」という点です。
それぞれ似ても似つかぬ存在に思えますが、本質は同じです。