同棲に失敗したくないなら、結婚です。
ゴールインさえできれば、堂々と「同棲に成功した」と誇れるように思われます。
たしかに一緒に暮らすことができても、破局になれば「同棲は失敗した」と言えるでしょう。
一緒に暮らした結果、価値観や生活習慣に致命的な不一致があれば、やはり結婚は難しい。
そのため同棲中は、結婚に向かう意識が強くなりがちです。
「とにかく結婚」
「少しでも早く結婚」
「期限どおりに結婚」
結婚を急ごうとする人も多いのではないでしょうか。
ここに落とし穴があります。
結婚への意識が強くなったばかりに、いつの間にか同棲の目的がすり替わることがあるのです。
同棲の本来の目的を思い出してください。
同棲の本来の目的は、結婚の失敗を防ぐためにするもの。
ところが常に結婚を意識していると、同棲の目的が「結婚の失敗を防ぐためのもの」から「とにかく結婚すること」にすり替わる。
そのため「何が何でも結婚をする」という近視眼的な考えに陥りやすくなるのです。
この現象の怖いところは「本人が気づかないうちに起こりやすい」という点です。
自分でも目的がすり替わっていることに気づかないまま「結婚、結婚、結婚」と念仏のように唱えていることがあります。
同棲は、とにかく結婚できればいいわけではありません。
急いで結婚しても、離婚になっては意味がありません。
無理やり結婚しても、結局は離婚になって「こんなはずではなかった」となります。
一度立ち止まって、あらためて同棲の目的を思い出してください。
結婚に執着しすぎていないでしょうか。
結婚ありきになっていないでしょうか。
同棲の目的は「あくまで離婚を防ぐこと」にあります。
もし同棲の目的がずれている場合、同棲中の今なら、まだ間に合います。
本来の目的に修正することが大切です。