現実逃避として行いやすいのは、暴飲暴食です。
おなかいっぱいになるまで、食べまくる。
お酒やソフトドリンクを、思いきり飲みまくる。
たしかに暴飲暴食は、ストレス発散の効果があるのも事実。
その場の食欲を満たすため、気が済むまで飲み食いするのは、爽快で気分がいい。
しかし、ストレス発散ができたとしても、暴飲暴食は現実逃避として不適切です。
健康への悪影響が大きいからです。
暴飲暴食による現実逃避は、ストレス発散はできても、効果は一時的です。
体の臓器に大きな負担をかけるため、後から大きな悪影響の波が襲ってきます。
食べすぎれば、下痢を引き起こしやすくなります。
お酒を飲みすぎれば、二日酔いになるでしょう。
お酒の飲み方によっては、急性アルコール中毒を引き起こし、命に関わる危険もあります。
暴飲暴食は、カロリーを取りすぎるため、肥満を引き起こす原因にもなります。
脂肪1キログラムは、7000キロカロリーです。
たった1回の暴飲暴食でも、簡単に体重は増えます。
体重は、増やすのは簡単でも、減らすのは大変です。
暴飲暴食が癖になると、生活習慣病を引き起こす可能性もゼロではありません。
「暴飲暴食をしないと味わえない」と思うのは誤解です。
よく噛んでゆっくり食べれば、少量であっても十分味わえます。
飲み物も、たしなむ程度に飲めば、少量でもおいしくいただけます。
食べ方は癖です。
先天的なものではなく、後天的なもの。
自然に任せていてはなかなか改善できません。
きちんと直そうと努力すれば、時間はかかりますが、改善できます。
正しい食べ方を身につければ、おいしく味わいやすくなる上、健康にもつながります。