「当社の財務状況を知っていますか」
「知っているなら、どのくらい把握していますか」
上場企業の面接で聞かれる可能性のある質問です。
この質問の意図は、応募者の企業研究の確認です。
本気で入社したいと思うなら、財務状況の確認は基本になるでしょう。
また、状況によっては、あるメッセージが含まれている場合もあります。
「経営の厳しい企業ですが、それでもいいのですか」という、面接官の暗黙のメッセージが含まれていることもあるのです。
まず、好ましくないのは「知りません」「確認していません」というネガティブな回答です。
上場企業の面接を受けるなら、事前に財務状況を確認しておきましょう。
上場企業なら、有価証券報告書に財務諸表が公開されているため、財務状況が容易に確認できます。
誰でも無料で確認できるので、しっかり確認しておきましょう。
答え方のポイントとしては、知っている範囲で具体的に答えることです。
就職活動の面接ですから、細かい数字まで問われることはないでしょう。
問われるとしても、売上・経常利益・営業利益、当期純利益などの基本項目です。
財務状況を伝えるよりもっと大切なのは、企業の利益に貢献したい気持ちを伝えることです。
企業の現状を知ったうえで「ぜひ、御社に貢献したい」という思いを、存分に伝えることが大切です。