「当社の将来は、どのように感じますか」
「当社の将来性について、考えを聞かせてください」
応募者の考え方を知る質問に思えますが、実際は違います。
こういう質問をすれば、応募者の誰もが前向きな回答をするのはわかりきったこと。
では、何のために質問しているかというと、企業研究をどれだけできているかを確認するためです。
企業の今後の展望や戦略については、企業説明会で必ず登場する話題です。
上場企業なら、IR情報や有価証券報告書などに、今度目指す取り組みについて記載されています。
細かな点まで研究が行き届いているかを知るのが、本当の狙いです。
まず注意点があります。
「もっと成長すると思います」「御社の将来性は明るいと思う」など、深みのない回答は好ましくありません。
何も考えずに、ただ前向きな答え方をしているだけと判断されます。
回答は前向きであっても、正直な意見であると信じてもらえないでしょう。
答え方のポイントとしては、前向きな回答です。
たとえ厳しい状態に置かれている企業でも、露骨に答えるのは得策ではありません。
企業説明会やIR情報などの情報を根拠にして、前向きに明るい将来性を答えるのがポイントです。
たとえば、海外進出の予定がある企業なら、そのネタを持ち出しながら、明るい将来性を話すといいでしょう。
企業が公開している戦略・戦術を根拠に話せば、企業研究がしっかりできていることがわかります。
理路整然と明るい展望を話す応募者にも、好印象を抱くのは間違いありません。