私たちの人生は、魚の大群のようなものです。
大きな群れの一部として、前に進んでいます。
生きていくことができるのも、群れのおかげです。
群れの中ですから、時には接触することがあります。
ぶつかったり、ぶつけられたりです。
傷つけたり、傷つけられたりです。
嘘をついたり、嘘をつかれたりです。
笑ったり、笑われたりです。
からかったり、からかわれたりです。
傷つくのが怖いですか。
傷つくのを避けるというより、そもそも傷を避けることが、不可能です。
絶対に傷つかないように生きようと思うなら、群れから離れなければいけません。
群れから離れると、人は生きていけなくなります。
群れの中で生きているかぎり、必ず傷があります。
多少の傷は気にしないことです。
いちいち細かい傷を気にしていると、生きていけません。
誰かをうっかり傷つけてしまうことがあるのですから、自分が傷つけられたときも、深く考えすぎないのです。
もし、傷つけられても、許すことです。
もし、誰かを傷つけてしまったときは、素直に謝ることです。
お互い、多少の傷を受け入れることが、群れの中で生きるルールです。