大人のにきびの原因は複雑ですが、しっかり睡眠を取りさえすれば、治ることが大半です。
疲れも、ストレスも、ホルモンバランスの異常も、睡眠をたっぷり取れば、ベクトルが一気に回復へと向かいます。
しかし、大人のにきびの原因が睡眠不足だといっても、素直に聞き入れない人がいます。
キーフレーズは「昔からの習慣」です。
「睡眠不足は、昔からの習慣です。違うと思います」
「無理をするのは、昔から慣れています」
「以前に昼夜逆転の生活を送ったことがあるので大丈夫です」
睡眠不足の改善を「昔からの習慣」といううまい言い訳を盾にして、聞き入れないのです。
聞き入れないことで、若さを見せようとします。
「私はまだまだ若い。若いときは大丈夫だったのだから、今でも大丈夫に決まっている」と思っています。
若いころに問題がなかった実績があるので、今も問題になるはずがないと思い込んでいます。
そう思いたがろうとしています。
自分の体の状態を知っているのは素晴らしいですが、大切なことを忘れています。
老いによる、代謝の衰えです。
若い時期は、新陳代謝などが活発だったので、大きな問題にならなかっただけです。
たしかに若いころは問題なかったのでしょうが、年齢を重ねるにつれて代謝が衰えますから、影響が出やすくなります。
昔は問題がなかったことでも、老いによって、問題になることがあるのです。
いえ、若いころに無理をしているからこそ老いも早くなり、悪影響も表面化しやすくなります。
傷の回復力が弱くなったり、疲れが取れにくくなったりします。
老いに拍車をかけているのは、頑固な考えです。
「睡眠不足は昔からの習慣だから大丈夫」というのは、言い訳になりません。
「無理をするのは慣れている」というのは、いよいよ無理があります。
悪習慣の影響を認めたくない気持ちが、大人のにきびに拍車をかけます。
悪いものは、悪いのです。
昔から続けている慣れた習慣とはいえ、悪いものは悪いと、素直に認めることが大切です。
今、どれだけ素直になって改善できるかで、これからの未来が決まります。