「疲れていません」と「疲れていません!」。
言葉は同じですが、少し意味が違います。
私が「疲れていますか」と聞いたとき、淡々とした表情で「疲れていません」という人は、本当に疲れていません。
しかし、強く否定するかのように「疲れていません!」というのは、本当は疲れています。
表情や言い方で、わかります。
嘘をついている表情は、どことなく「反抗的」です。
疲れていることを認めるのが悪いことだと思い、必死に隠そうとしています。
それは見ていると、わかるのです。
「疲れているというと、会社の評価に響く」
「疲れていると言えば、社会人らしくない」
「立派な社会人なら、弱音を吐かないのが当然」
「疲れていても『疲れていない』と言うのが、かっこいい」
「周りの人は頑張っているのに、自分だけ疲れているとは言えない」
体裁や常識にとらわれ、自分に嘘をついてしまうのです。
自分に嘘をつき始めると、大変です。
疲れを認めない習慣が当たり前になると、ストレスはどんどん悪化します。
疲れているときには、正直に「休みたい」ということも大切です。
大人が子どもに「素直になりなさい」としつけますが、そういう本人こそ、まず素直にならなければいけません。
大人のにきびは「疲れていない」という嘘を自分についているときに、出てきます。
体からの訴えには素直に従いましょう。
会社の都合がつくかぎり、できるだけ有給休暇を活用して、積極的に休暇を取りましょう。
「疲れがたまっているので、休ませてください」と正直に言えばいいのです。
大人のにきびがどうしても治らないのは「有給休暇を取りたいよ」という体からの訴えです。
責任感が強いのは素晴らしいですが、そのせいで自分が壊れてしまうのでは元も子もありません。
体は資本です。
体があるからこそ、仕事ができるのです。