執筆者:水口貴博

猫の気持ちを理解しながら育てる30の方法

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飼い主と猫との間に生じやすい悪循環。

飼い主と猫との間に生じやすい悪循環。 | 猫の気持ちを理解しながら育てる30の方法

猫を飼っていると、つい「誤解」してしまいやすいことがあります。

猫の動きの特徴といえば、やはりいつもじっとしていることです。

「猫」というという名前の由来は、数多くの諸説があります。

その説の1つに「よく寝る子」→「寝子」→「猫」という説があります。

たしかに寝ている時間が長いのが特徴です。

ときどきのろのろ歩いては「にゃあ」と泣いて、また寝始めます。

またのろのろ歩いて「にゃあ」と泣いて、また寝始めるという繰り返しです。

これは毎日繰り返します。

いつもこうです。

まだ犬の場合なら、朝や夕方に散歩に行く習慣がありますが、猫には散歩の習慣もありません。

するとです。

飼い主は、こう思い始めます。

「いつもじっとしているから、そっとしてほしいのだろう」

猫が寝ていたりじっとしたりしますから、だんだんそういうふうに思うようになります。

その結果、飼い主はいつも猫をほったらかしにしがちになります。

たしかに猫としては、そっとしてもらいたいときもあるでしょう。

しかし、じっとしている本当の理由は、飼い主が相手にしてくれないからです。

本当は飼い主にかまってもらいたいと思っています。

体を動かしたり、じゃれたりして遊びたい。

けれど、飼い主からあまり相手にされないので、動く機会が少なくなる。

動くことが少ない猫の様子を見た飼い主は「そっとしてほしいのだろう」と思い、余計に相手にしなくなる。

この悪循環です。

そればかりではありません。

その結果どうなるのかというと、猫はストレスをためがちになり、運動不足で肥満になりやすくなります。

のろのろしている猫が太り気味になっている場合、飼い主と猫との間に、こうした悪循環が生じている場合があります。

あなたの家で飼っている猫はどうでしょうか。

必ずしもこの限りではありませんが、可能性としては高いはずです。

「猫はじっとしているのが好きなのだろう」と思うのはいいですが、思い込みすぎていないでしょうか。

試しに猫じゃらしを持ってきて、猫とじゃれてみましょう。

そうすると、飼い主との触れ合いにとても喜ぶはずです。

飼い主とじゃれたいし、触れ合いたいし、体を動かしたいのです。

猫の気持ちを理解しながら育てる方法(7)
  • たまに猫じゃらしで、ストレスを発散させてあげる。
猫を飼うなら、完全に室内飼いにするのが基本。

猫の気持ちを理解しながら育てる30の方法

  1. 頭をなでるときは、無言より話しかけながらのほうが、なつきやすい。
  2. なぜか犬は、キャットフードを喜んで食べる。
  3. 生後1カ月から2カ月の間の猫に接すれば、なつきやすくなる。
  4. 猫は子どもが苦手というより、落ち着きのない人が嫌い。
  5. 犬と猫の祖先は同じだった。
  6. 猫に悪さをやめさせる、効果的な方法。
  7. 飼い主と猫との間に生じやすい悪循環。
  8. 猫を飼うなら、完全に室内飼いにするのが基本。
  9. 完全室内飼いはストレスをためやすいからこそ、進んで遊び相手になるくらいでいい。
  10. 猫の体を洗う頻度は、1、2カ月に1回程度でいい。
  11. 猫はわがまま。
    熱すぎてもいけない。
    冷たすぎてもいけない。
  12. なぜか水を飲んでくれないときの3つのチェックポイント。
  13. 猫は安心を求めるため、本能的に高いところへ行きたがる。
  14. 猫は、犬以上に聴覚が鋭い。
  15. 猫はテレビに映る小動物を、本物と見間違える。
  16. 猫と一緒にいると、忍耐力が鍛えられる。
  17. 人間は狭いところでストレスを感じるが、猫は逆に安心を感じる。
  18. 猫は、寝ているのかぐったりしているのか、見極めにくい。
  19. 猫の排泄物は、健康のバロメーター。
  20. 猫は生まれてから1年間で、急成長を遂げる。
  21. 猫のトイレは、場所と雰囲気が重要。
  22. 猫のトイレの場所は、部屋の模様替えを前提に考える。
  23. 猫は偏食家。
    新しいものが苦手。
  24. 猫とほかの動物とを同居させるときの注意ポイント。
  25. 猫は、急いで生きようとする人間の品行を正す先生である。
  26. ペットを飼うなら、電気配線の周辺は特に注意。
  27. 猫にとって環境が変わるのは、一大事件となる。
  28. 猫が大喜びする生魚は、むしろ与えないほうがいい食べ物。
  29. 猫の健康管理は餌の量と与えるタイミングであり、飼い主の責任に委ねられる。
  30. 猫の鳴き声が言葉に聞こえるくらいに、親しくなる。

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