昔、私が付き合っていた彼女が部屋に遊びに来たときのことです。
彼女が「おなかがすいた」と言うので、私は簡単にパスタをつくりました。
カルボナーラです。
自分が食べる料理ではないのですが、普段以上に気合を入れてつくってしまいました。
食事は、自分のためにつくると手抜きをしてしまいますが、誰かほかの人のためにつくると、普段以上に一生懸命になります。
そのとき付き合っていた彼女は、かなり無口な人でした。
食事中もあまりしゃべらず黙々と食べていました。
私は自分のための食事をつくっていたわけではないため、台所でまた別の作業をしていました。
彼女が食事を終え、私に一言こう言いました。
「ごちそうさま。おいしかった」
この一言は、嬉しかった。
特に「ごちそうさま」だけでなく「おいしかった」の一言が嬉しかったのです。
私も「つくってよかったな。また今度、つくってあげよう」と、明るい気持ちになれます。
食事を終える際は「ごちそうさま」にもう一言「おいしかったよ」と付け加えると、作った人もつくりがいがあるものです。
自分のしたことに対して、返事があると、それだけでもとても嬉しいのです。
庶民的なお店では、食べ終わる際「おじさん、ごちそうさま。おいしかったよ。またくるね」と言い、帰っていきます。
食事を作った本人に向けて言っていますから、見ている私としても、気持ちがよかったです。
「ごちそうさま」と言うときには、もう一言「おいしかったよ」と付け加えましょう。
この一言が、作った本人をとても明るい気持ちにさせてくれます。