食べるときには、できるだけ残さないように食べることがマナーです。
せっかくの料理ですから、全部食べたいものです。
しかし、やはり量が多いときは、食べきれないときがあります。
量が多くて、食べきれないときには、無理をしてまで食べる必要はありません。
無理をして食べているところを見ても、痛々しいだけです。
苦しい表情は、見ているほうも苦しくなります。
私の家は、自給自足の家庭です。
自分の家で食べるお米を自分の田んぼで育てています。
幼いころから、お米ができる一部始終を知っているため、お米1粒の感謝を深く感じます。
お米を作るのは、大変なことなのです。
自分の家でできたお米を、自分の家庭の食卓で食べることになります。
やはり自分の家で作ったお米は、情がありますから一番おいしく感じます。
だからとはいえ、差し出された食事を全部食べなければいけないのかというと、そうでもないのです。
私の母は、私にとって多い量だと気づくと「無理をしてまで食べなくてもいい」と言ってくれます。
私が苦しそうな顔をしてまで食べていると、食卓の雰囲気が悪くなるのです。
みんなで楽しく明るく食べる食卓でありたいものです。
食べきれなくて食事とにらめっこをしていても、みんなに迷惑になるだけです。
友人が、量が多くて食べきれなさそうなときには、こちらから進んで「無理して全部食べなくてもいいよ」と言ってあげましょう。
苦しい表情は、見ていてもつらいし、本人もおいしく味わうどころか、苦しいだけです。
日本人は、戦争の影響もあってか「もったいない精神」がいまだに根強くあります。
もったいない気持ちは、もたなければなりません。
しかし、その反面、無理をしない気持ちも持つ必要があります。
そのときそのときに応じて、臨機応変に対応することが大切です。