執筆者:水口貴博

食事の作法とマナーの30の基本

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食事がまずくても「まずい」とだけは言わない。

食事がまずくても「まずい」とだけは言わない。 | 食事の作法とマナーの30の基本

ときどき、食事をしている真っ最中に「まずいね」と言う人がいて、残念に思います。

食事中に食事を否定するようなことを言っては、もっとおいしくなくなるし、一緒にいる人にも気分を悪くさせてしまいます。

私は以前、友人と食事をしているときに、食事の悪口を聞かされてしまったため、気分が悪くなってしまったことがあります。

本当に食事がおいしくなくても、少なくとも食事中に「まずい」とか「おいしくない」というのは、食事マナーに反しています。

作った人は、一生懸命に作ったことでしょう。

「まずい」と言っては、食事を作ってくださった方に申し訳ありません。

それになにより、一緒に食べている人の気分を害してしまいます。

私は、好きな人が私のために食事を作ってくれたときは、嬉しくて全部食べてしまいます。

おいしくなくても、量が多くても、全部食べてしまいます。

残すなんて、作ってくれた人にも申し訳ないのです。

作ってくれた人に「おいしいですか」と聞かれたときには、おいしくなくても「うん。おいしいよ」と答えます。

私が味わっているのは、食事だけではありません。

一生懸命に作ってくれた気持ちも、食事を通して味わいます。

食事の出来栄えがどうこうより、誰かのために一生懸命作ってくれた食事は、全部おいしく感じます。

どんなに食事がおいしくなくても、食事中に「おいしくない」と言うのはやめましょう。

作ってくれた人に失礼になります。

それに一緒に食べている人の気分も悪くさせてしまいます。

マナーは、食事をおいしくいただくためにある作法だけではありません。

マナーは、感謝を表現するためにある作法でもあるのです。

食事の作法とマナーの基本(11)
  • どんな食事でも「まずい」とだけは、言わないようにする。
誰かと一緒に食事をするときは、自分任せのスピードで食事をしない。

食事の作法とマナーの30の基本

  1. 「いただきます」と「ごちそうさま」が、一番大切な食事のマナー。
  2. 「いただきます」とは「命をいただきます」という意味。
  3. 作ってくださった方にも「食事をいただきます」と感謝する。
  4. 外食では、食事を楽しむだけでなく、雰囲気も楽しむことが大切。
  5. 外食では、食べるだけでなく「サービス精神」を勉強できる。
  6. 食事をするときには「くちゃくちゃ」と音を立てない。
    「もぐもぐ」にすればいい。
  7. レストランで、大声で話すお客さまは、嫌われる。
  8. 食べ放題で、下心を出し放題にしない。
  9. 食事が済んだら、しっかり椅子を戻す。
  10. 食事を楽しむのは、味だけでなく、器でも楽しむ。
  11. 食事がまずくても「まずい」とだけは言わない。
  12. 誰かと一緒に食事をするときは、自分任せのスピードで食事をしない。
  13. 食事中には、貧乏ゆすりは禁物。
  14. 「おいしかった」ほど、嬉しい褒め言葉はない。
  15. つい長居してしまう、人気のコーヒーショップによく見られる特徴とは。
  16. 「お金を払ってやる」ではなく「お金を払わせていただく」という人が、かっこいい人。
  17. オーダーするときには、メニューばかりを見ない。
    店員の顔を見て、オーダーすることが大切。
  18. オーダーの際は、友人の分までオーダーできるとかっこいい。
  19. 無理をしてまで、全部食べなくてもいい。
  20. 明るい話こそが、食事をもっとおいしくさせる。
  21. 食べ方がわからないときには「教えてください」と聞ける人が、かっこいい。
  22. 友人との食事中には、ちらちら時計を見ない。
  23. 食事中に肘をつかない。
    手首をテーブルに乗せればいい。
  24. 携帯電話の音が、食事中の雰囲気を壊してしまう。
  25. 出てきた料理は、すぐ食べ始めるのがマナー。
  26. みんなで食べると「仲間意識」が強くなる。
  27. 1人での食事は「自立心」を高める。
  28. おいしく食事を味わうには、よく噛んで食べればいい。
  29. 食事を組み合わせることで、メニューにはない食事を楽しめる。
  30. 学校の給食は、私たちの食事の原点だ。

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