小学校の給食は、よい勉強になります。
給食は、単なる食事の時間ではありません。
食事マナーを身につける時間です。
私が学生のころの給食では、それぞれグループになり、一緒に食べていました。
6人前後のメンバーで1つのグループになり、一緒に食事を楽しみます。
グループは近い席の人同士が固まらなければならないため、メンバーは固定されます。
席替えのたびにメンバーが替わり、新しいメンバーで新しい食事の雰囲気を楽しめます。
会話をしながら食事をする、適度な緊張感がありました。
学校の給食には「変わったイベント」もあります。
私は給食で嫌いな食べ物が出たときは、まずどうやって食べようか考えていました。
どうしても食べる方法が見つからないときは、次に、先生に残すための言い訳を考え始めます。
「どうしても食べられない」という芝居を演じ、先生からの同情を得ようとしていたものです。
給食の後には、昼休みの時間があります。
昼休みには、サッカーが早くしたい時期がありました。
このときは、いつも給食を早く食べていました。
運動場のサッカーゴールは、早い者勝ちなのです。
何とか一番に取らなければと思い、給食を1分1秒でも早く食べる方法を考えていたものです。
あるとき、隣の女の子が食べられないで困っていることがありました。
そんなとき、助けてあげる口実で、横取りしていました。
給食の時間といえば、恒例の早食い競争があります。
早食い競争では、どうすれば早く食べられるかを学びます。
食べたふりをする芝居。
嫌いなものを食べる工夫。
嫌いないものを残す言い訳。
もっとおいしく食べられる工夫。
今思えば、学校の給食には、さまざまなイベントが盛り込まれています。
マナーが悪い点もありますが、後になれば、マナーの大切さを再認識する機会でもあります。
学校の給食も、勉強の時間です。
食事の原点が、学校の給食にあります。
大人になった今からでも、あのときの給食風景を思い出すと、よい勉強になるのです。