すぐかっとなる。
すぐ暴力を振るう。
こういう辛抱ができず、理性を忘れやすい子どもがいます。
俗に言う「キレやすい」という状態です。
「どんな親なのだろうか。親は子どもにどういう教育をしているのか」
親の教育が気になるところですね。
実は、そういう子どもの親を見ると、親もまたキレやすい性格だったりします。
子どもは親の真似をするものであることを思い出しましょう。
子どもの手本は親ですが、手本である親の態度が悪ければどう思うでしょうか。
気に入らないことがあればすぐ怒鳴る親を見たとき、子どもはこう思います。
「気に入らないことがあれば、怒鳴ってもいいんだな」
「自分に都合の悪いことがあれば、すぐ文句を言ってもいいんだな」
「いらいらすれば、すぐ暴力を振るってもいいんだな」
子どもは、親のいいところも悪いところも全部吸収します。
親は子どもの手本になることです。
もちろん突破口はあります。
キレない親になればいい。
理性的で丁寧な態度を見せれば、子どもも理性的で丁寧な態度になります。
どんなときにも理性的で、丁寧で、堂々とした優しい親であることです。
子どもにそういうふうにしつけると言うより、そういう親であるほうが重要です。
そういう親なら、自然とそういう子どもへと育ちます。
手本である親を磨くことで、手本を見習おうとする子も磨かれます。
親が理性的で丁寧な態度を見せれば、子どもも真似をして、理性的で丁寧な態度になります。
きちんとした子どもとして教育する前に、きちんとした親であることです。
子どもへの教育の神髄とは、実は親といっても過言ではないのです。