執筆者:水口貴博

幼児がすくすく育つ30の教育方法(1歳~6歳)

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肉声による昔話には、想像力を高める効果がある。

肉声による昔話には、想像力を高める効果がある。 | 幼児がすくすく育つ30の教育方法(1歳~6歳)

昔話というのは、強い力があります。

小学生に上がる前のころ、寝る前にいつもお決まりのルールがありました。

母からの昔話です。

母と妹と一緒にベッドの中に入り、私たちが眠るまで聞かせてもらいました。

「早く寝なさい」と言っても、子どもはなかなか素直に言うことを聞きません。

母は、子どもたちをベッドで寝かせるために、寝る前に昔話を聞かせ、自然に寝られるようにしていたのでしょう。

毎日寝る前に、母の昔話を聞くのが楽しみでした。

母の昔話は特徴がありました。

「絵本」を使わないことです。

すべて母の肉声で語られています。

たいていは母が頭で覚えているものを、母なりの調子で語ります。

時には、母なりに話の内容をアレンジしたオリジナルの昔話を聞くこともありました。

絵本ももちろんいいですが、声のみの昔話は、さらに刺激があります。

子どもの想像力を高める効果があるからです。

絵本の場合、絵があるので読みやすいですが、絵があるからこそ正解が限定されます。

絵本で登場する、人物像は、絵本に描かれているのが正解です。

しかし、言葉だけの場合はどうでしょうか。

昔話を聞くと、子どもなりに想像を膨らませます。

「怖い赤鬼が……」とくれば、あなたはどのような赤鬼を想像しますか。

想像には正解がありません。

10人いれば、10とおりの赤鬼が登場します。

赤鬼は大きくてもいいです。

小さくてもいい。

少し痩せ気味の赤鬼かもしれませんし、小太りかもしれませんね。

眉間にしわが寄せている鬼かもしれませんし、ぼさぼさの髪をした赤鬼を想像する人もいるでしょう。

どんな想像でもいい。

あらゆる想像が正解です。

大切なことは、めいっぱい想像力を働かせるということです。

子どもは親からの昔話を聞きながら、自分なりに風景や登場人物など想像します。

そういう時間は、楽しいです。

長く記憶に残り続けます。

なにより親の肉声というのがいい。

親の声なら子どもは安心して聞けますし、リラックスができます。

寝つきの悪い子には、昔話です。

子どもは親の話を聞きながら想像力を膨らませます。

気づけば、気持ちよさそうに眠っているのです。

幼児がすくすく育つ教育方法(1歳~6歳)(23)
  • 寝る前に、昔話を聞かせる。
子どもの喧嘩は事情を聞くだけで、解決する。

幼児がすくすく育つ30の教育方法(1歳~6歳)

  1. 3つ子の魂が百まで続くのは、本当だった。
  2. 自分の子どもに向かって、笑顔で「ありがとう」と言う。
  3. いくら気になるとはいえ、他の子と比べない。
  4. 子どもは親に触れているとき、一番安心する。
  5. 子どもと話をするときには、大人が子どもの目線に合わせて話をする。
  6. 子どもの頭は、絶対に叩かない。
    叩くくらいなら、優しく手を握り締める。
  7. お風呂の温度は、大人と子どもで感じ方が違う。
  8. 子どもは、悪さをしたくて、しているのではない。
  9. 大人のスピードは、子どもには速すぎる。
  10. 「まだわかっていない」という子どもを、わかってあげる。
  11. 子どもから目を離す時間が、だんだん長くなっていませんか。
  12. 親と子とでは、見える世界が全然違う。
  13. いっぱい愛情を受けた子どもほど、成長が早くなる。
  14. 親がキレやすいと、子どももキレやすくなる。
  15. 親からたくさん話しかけられた子どもは、言語の習得が早くなる。
  16. 「悪いことをしてはいけません」という教え方だけでは、幼い子どもは納得できない。
  17. 子育てにはチームワークが必要だ。
  18. 子どもの話をたっぷり聞いてあげられる親になる。
  19. 子どもはお手伝いによって、成長する。
  20. 子どもと一緒に家事をしながら、説明したり質問したりする。
  21. 「しなさい・してはいけません」より「嬉しい・悲しい」で教育する。
  22. 子どもは子どもとして、日々学ぶ。
    親も親として、日々学ぶ。
  23. 肉声による昔話には、想像力を高める効果がある。
  24. 子どもの喧嘩は事情を聞くだけで、解決する。
  25. 子どもが甘えてこないからと言って、そっとしてほしいとは限らない。
  26. 祖父や祖母に頼ったほうが、子育ての質は格段によくなる。
  27. 子育てには休日がない。
    大変な子育てだからこそ、たまにはひと息が必要。
  28. いきなり叱ると、親の言葉が届かなくなる。
  29. 兄弟・姉妹に対して、平等に接すること。
  30. 手がかからない子になり始めたときこそ、注意せよ。

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