子どもと一緒に家事をするのは、よいことです。
子どもはお母さんの役に立っていることを実感できますし、親にとっても家事の手伝いは仕事が減って楽になります。
しかし、家事は無味乾燥になりがちです。
たとえば洗濯物を取り込んだ後、一緒に服をたたむ一例を挙げましょう。
服をたたむ作業は、単純作業です。
初めは楽しいですが、だんだん飽きて、つまらなくなります。
服をたたむときに、黙々とたたむのはよくありません。
できるだけ子どもと会話をしながら、服をたたむようにしましょう。
「これはお父さんの服だよ。これを着て毎日仕事に行っているんだよ」
「これはお母さんの服だよ。明るい色が多いね」
「この服の素材はアクリルなんだよ。この素材は絹だよ」
服をたたむ単純作業のときこそ、会話です。
説明を含めると面白くなります。
もちろん説明だけではなく、質問でも効果的です。
「質問です。この服はだれの服でしょうか?」
「質問です。この服は誰がどんなときに着る服でしょうか?」
「質問です。この服の素材は何でしょうか?」
子どもは服の形やデザイン手触りを感じながら、一生懸命に考えるでしょう。
家事を手伝う時間が、なぞなぞの楽しい時間に早変わりです。
いいアイデアですね。
服のたたみ方を覚えるだけでなく、子どもは素材の種類を覚えることができます。
無味乾燥に思える家事の時間が、子どもの会話を増やし勉強になるという豊かな時間になります。
服をたたむときだけではありません。
一緒に掃除をするとき。
一緒に料理をするとき。
一緒にお買い物をするとき。
一緒に犬の散歩をするとき。
ぜひ親子の会話を交わしましょう。
家事をするときに、子どもに説明をしたり、質問をしたりしましょう。
子どもは家事が楽しくなります。
「早くお手伝いがしたい」と言って、子どもから話しかけてくるのです。