子どもを育てていると、他の家庭のお子さんと接する機会が出てきます。
まだ幼いとはいえ、早い段階から人間関係に触れ合うのはいいことです。
他の家庭の子と触れ合うことで、人間関係の仕組みや距離感などを覚えるでしょう。
他の家庭のお子さんと接していると、親御さんとしては、ふと思うことがあります。
自分の子と他人の子を、比べてしまいます。
ほかの子と接する機会があると、わが子と比べがちになり、ささいなことにぴりぴりしてしまいます。
「うちの子より、歩くのが上手」
「話がしっかりしている、箸の持ち方もうまい」
「同じ年なのに、うちの子より成長が早い。なぜ?」
「うちの子は、成長が遅いのかしら」
親は、つい自分の子よりよくできている子を見てしまいます。
その結果、比較しながら育てようとしてしまいます。
「A君ができるからうちの子もできるはず。もう少し厳しく育てよう」
自分の子よりできない子を見るのは気にならないですが、自分の子よりできる子を見つけると、気持ちが焦ります。
その時点で、何か負けているような気持ちになってしまうなら、要注意です。
わが子への教育が乱れ始めている証拠です。
「十人十色」という言葉を忘れていませんか。
子どもには、伸びが早い子もいれば、遅い子もいます。
差があるとはいえ、ささいな差です。
まだ幼児期ですから、発育がほんの少し早かったり遅かったりなど、気にしないことです。
そのほんのささいな差に、親の心情が悪化するほうが、子育てへ悪い影響を与えます。
どんな理由であろうと、子育てのとき、他人との比較はよくありません。
親なら大人らしく、少々のことで動揺しないことです。
わが子はわが子らしく育てることです。
焦らず、のんびり育てるようにしましょう。