執筆者:水口貴博

幼児がすくすく育つ30の教育方法(1歳~6歳)

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兄弟・姉妹に対して、平等に接すること。

兄弟・姉妹に対して、平等に接すること。 | 幼児がすくすく育つ30の教育方法(1歳~6歳)

兄弟や姉妹のように、子どもが複数人もいる場合があります。

親に要求されるのは「兄弟・姉妹を『平等』に育てる」という教育です。

「そんなこと当たり前だ」と思うでしょう。

しかし、なかなかこれが思うようにいかず、難しいです。

親としては、平等に接することが頭でわかっていても、自然と偏りがちになっています。

今日の子どもへの接し方を振り返ってみましょう。

たとえば、次のような言葉に心当たりはありませんか。

「お兄ちゃんだから辛抱しなさい」

「お姉ちゃんだからしっかりしなさい」

親としては、兄や姉だからこそ、しっかりしてほしいと思います。

人一倍、強さや辛抱を要求します。

特に長男は、次男が生まれると、両親の注意は次男ばかりに集中しがちです。

父も母も、次男ばかりに気を使っているところを見れば、長男である自分への愛情が薄れているような気がします。

次男ばかりが愛されているように錯覚します。

そのため、自然とスキンシップも愛情も教育などが偏ります。

結果として、兄や姉は、弟や妹よりスキンシップも愛情も少なめになる。

長男はかんしゃくを起こしやすくなったり、すねたりします。

そもそも、まだ分別のつかない子です。

自分の立場すら、本当によくわかっていません。

幼い子に対して「お兄ちゃんだから辛抱しなさい」「お姉ちゃんだからしっかりしなさい」と言われると、悲しくなります。

「兄や姉とは、常に辛抱しなければいけない立場なのか」と思います。

自分の立場を嘆きます。

不満があっても表に出さず、ひたすら我慢する立場なのかと思います。

そのうえ「お兄ちゃんだから辛抱しなさい。お姉ちゃんなら妹の面倒をみなさい」と言われる。

だから兄弟喧嘩が絶えません。

優遇される弟や妹が羨ましくなり、喧嘩も起こりやすくなります。

兄弟喧嘩の発端は、子どもが悪いと言うより、子どもに注がれる親からの愛情に偏りが出始めているという警告です。

弟ばかりが優遇され、厳しいことばかりの兄という立場に不満を抱くから、子どもは不満を爆発させます。

幼児に対して、お兄ちゃんらしくというのは、まだ時期が早すぎます。

幼い子に、兄らしい行為を強く要求するのは、少し酷だと思いませんか。

時期が少し早すぎるのではないでしょうか。

小学生になる前の幼児は、いくら兄や姉という立場とはいえ、両親からスキンシップや愛情をたくさん受けたいと思います。

まだまだ足りない。

もっと優しくしてもらいたい。

もちろん家庭や状況にもよりますが、幼い子に対しては兄や弟という立場は関係なく、平等にスキンシップや愛情を心がけましょう。

兄や姉としての立ち振る舞いは、小学校に入学してから心がけて、間に合います。

幼児がすくすく育つ教育方法(1歳~6歳)(29)
  • 兄弟・姉妹に対して、スキンシップや愛情が偏らないようにする。
手がかからない子になり始めたときこそ、注意せよ。

幼児がすくすく育つ30の教育方法(1歳~6歳)

  1. 3つ子の魂が百まで続くのは、本当だった。
  2. 自分の子どもに向かって、笑顔で「ありがとう」と言う。
  3. いくら気になるとはいえ、他の子と比べない。
  4. 子どもは親に触れているとき、一番安心する。
  5. 子どもと話をするときには、大人が子どもの目線に合わせて話をする。
  6. 子どもの頭は、絶対に叩かない。
    叩くくらいなら、優しく手を握り締める。
  7. お風呂の温度は、大人と子どもで感じ方が違う。
  8. 子どもは、悪さをしたくて、しているのではない。
  9. 大人のスピードは、子どもには速すぎる。
  10. 「まだわかっていない」という子どもを、わかってあげる。
  11. 子どもから目を離す時間が、だんだん長くなっていませんか。
  12. 親と子とでは、見える世界が全然違う。
  13. いっぱい愛情を受けた子どもほど、成長が早くなる。
  14. 親がキレやすいと、子どももキレやすくなる。
  15. 親からたくさん話しかけられた子どもは、言語の習得が早くなる。
  16. 「悪いことをしてはいけません」という教え方だけでは、幼い子どもは納得できない。
  17. 子育てにはチームワークが必要だ。
  18. 子どもの話をたっぷり聞いてあげられる親になる。
  19. 子どもはお手伝いによって、成長する。
  20. 子どもと一緒に家事をしながら、説明したり質問したりする。
  21. 「しなさい・してはいけません」より「嬉しい・悲しい」で教育する。
  22. 子どもは子どもとして、日々学ぶ。
    親も親として、日々学ぶ。
  23. 肉声による昔話には、想像力を高める効果がある。
  24. 子どもの喧嘩は事情を聞くだけで、解決する。
  25. 子どもが甘えてこないからと言って、そっとしてほしいとは限らない。
  26. 祖父や祖母に頼ったほうが、子育ての質は格段によくなる。
  27. 子育てには休日がない。
    大変な子育てだからこそ、たまにはひと息が必要。
  28. いきなり叱ると、親の言葉が届かなくなる。
  29. 兄弟・姉妹に対して、平等に接すること。
  30. 手がかからない子になり始めたときこそ、注意せよ。

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