執筆者:水口貴博

不況を乗り切る経営者の30の心得

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頑張った人を表彰するイベントを、定期的に設ける。

頑張った人を表彰するイベントを、定期的に設ける。 | 不況を乗り切る経営者の30の心得

不況のときには、社員の士気が低下しがちになります。

社内の中では「不景気だ」「不況だ」「節約だ」という暗い話ばかり。

「頑張ろう、頑張ろう」と思いますが、なかなか頑張れない。

また頑張っているのに、なかなか評価されないのはもっとつらいです。

頑張っているのに無視されると「頑張っても意味ないな。どうせ給料は変わらないんだし」と思います。

頑張っている人がいれば「よし、自分も負けてはいられない」と思います。

しかし、サボりがちな人がいると「自分もちょっとサボってしまおうか」と惰性心が出てきます。

こうなると悪循環です。

ただでさえ不況は低下しがちな生産効率が、さらに低下してしまいます。

何かいいアイデアはないのでしょうか。

元気のない企業を活性化させる、いいアイデアがあります。

「頑張った人を表彰するイベント」の開催です。

1週間に一度、頑張った人を社内から1人選び、表彰します。

頑張っている人は、社員からの投票でもいいです。

上司が選んでも結構です。

とにかく、実際に頑張っている人を1人選んで表彰しましょう。

「今週、最も頑張った人を表彰します」

社員全員を起立させ、上司から直々に言い伝えます。

「今週一番頑張ってくれたのは水口君です。おめでとう!」

多くの人の注目を集めるので恥ずかしい一方、拍手でたたえてもらうと、やはり嬉しいです。

ポイントは「表彰理由」をきちんと説明することです。

「先日水曜日の障害対応のとき、誰より速く行動し、被害の最小限に努めてくれました。よってここに表彰します」

「上司はきちんと自分を見てくれているんだな」と実感できます。

それを知らなかった社員にも、この機会にお手柄が広まり、社内ではヒーローになれます。

周りの人からの注目を集められ、拍手がもらえると、単純に嬉しい。

人間は、認められると嬉しくなります。

「頑張ったかいがあった。嬉しい」と思い、次の週も仕事を熱心に打ち込むことでしょう。

ぜひ、おすすめです。

表彰式というイベントは、社内を活気づけます。

拍手があり、頑張った人を表彰するのは、前向きで気持ちのいいことなのです。

不況を乗り切る経営者の心得(21)
  • 頑張った人をたたえる表彰式を、定期的に開く。
現金をもらって、嬉しくない人はいない。

不況を乗り切る経営者の30の心得

  1. 大不況こそ、企業の害毒を一掃する最高の機会。
  2. 経済を変えようとするのではなく、会社内部を変える。
  3. 過去の成功にしがみついている企業は、一瞬で不況の波に飲み込まれる。
  4. 不況に合わせて事業内容を変えることが、一番の不況対策。
  5. 給料が上がらないのは「期待を超える仕事」をしていないから。
  6. 「国や政府が助けてくれる」という期待は捨てる。
  7. 不況時、本物は生き残り、偽物は消えていく。
  8. 楽をして成長を急ごうとする企業は、不況にもろい。
  9. 時間のかかった成長ほど、不況に強くなる。
  10. 手抜きをしがち見えない部分を、あらためて強化しよう。
  11. 「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。
    変化するものが生き残るのだ」
  12. もたもた始める改善は、思ったほど不況対策にはならない。
  13. コンコルドの失敗には、不況を乗り切る教訓が隠されている。
  14. 社員が陰で会社の悪口を言っているところは、倒産しやすい。
  15. いくら不況でも、お客さまへのサービスは手を抜かない。
  16. 不況を乗り切るには、お客さまへのサービスを強化・充実させればいい。
  17. 不況のときこそ、海外旅行へ行け!
  18. 「辞めたい」という社員を、無理に引き止めない。
  19. 不況の突破口は、お客さまからのクレームだった。
  20. 大不況のときこそ、社長は一番元気でいなければいけない。
  21. 頑張った人を表彰するイベントを、定期的に設ける。
  22. 現金をもらって、嬉しくない人はいない。
  23. 「不況」「不景気」という言葉は、禁句にする。
  24. お金に余裕がないとき、判断力は著しく低下する。
  25. 無理な買わせ方で売り上げを伸ばした会社ほど、不況時にあえぐ。
  26. 本当にお客さまの役に立ち、喜ばれている会社に、不況は関係ない。
  27. 調子が悪いときほど「夜遅く」ではなく「朝早く」。
  28. 希望退職者を募集すれば、穏便に人の削減が可能になる。
  29. いきなり人を切らない。
    「ワークシェアリング」と「教育」で乗り切れ!
  30. 不況とは、忘れかけていた何かを思い出させてくれる時期。
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