不況のときには、社員の士気が低下しがちになります。
社内の中では「不景気だ」「不況だ」「節約だ」という暗い話ばかり。
「頑張ろう、頑張ろう」と思いますが、なかなか頑張れない。
また頑張っているのに、なかなか評価されないのはもっとつらいです。
頑張っているのに無視されると「頑張っても意味ないな。どうせ給料は変わらないんだし」と思います。
頑張っている人がいれば「よし、自分も負けてはいられない」と思います。
しかし、サボりがちな人がいると「自分もちょっとサボってしまおうか」と惰性心が出てきます。
こうなると悪循環です。
ただでさえ不況は低下しがちな生産効率が、さらに低下してしまいます。
何かいいアイデアはないのでしょうか。
元気のない企業を活性化させる、いいアイデアがあります。
「頑張った人を表彰するイベント」の開催です。
1週間に一度、頑張った人を社内から1人選び、表彰します。
頑張っている人は、社員からの投票でもいいです。
上司が選んでも結構です。
とにかく、実際に頑張っている人を1人選んで表彰しましょう。
「今週、最も頑張った人を表彰します」
社員全員を起立させ、上司から直々に言い伝えます。
「今週一番頑張ってくれたのは水口君です。おめでとう!」
多くの人の注目を集めるので恥ずかしい一方、拍手でたたえてもらうと、やはり嬉しいです。
ポイントは「表彰理由」をきちんと説明することです。
「先日水曜日の障害対応のとき、誰より速く行動し、被害の最小限に努めてくれました。よってここに表彰します」
「上司はきちんと自分を見てくれているんだな」と実感できます。
それを知らなかった社員にも、この機会にお手柄が広まり、社内ではヒーローになれます。
周りの人からの注目を集められ、拍手がもらえると、単純に嬉しい。
人間は、認められると嬉しくなります。
「頑張ったかいがあった。嬉しい」と思い、次の週も仕事を熱心に打ち込むことでしょう。
ぜひ、おすすめです。
表彰式というイベントは、社内を活気づけます。
拍手があり、頑張った人を表彰するのは、前向きで気持ちのいいことなのです。