執筆者:水口貴博

不況を乗り切る経営者の30の心得

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不況時、本物は生き残り、偽物は消えていく。

不況時、本物は生き残り、偽物は消えていく。 | 不況を乗り切る経営者の30の心得

不況とは、自然淘汰とうたと同じです。

強いものが生き残り、弱いものが消えていくという自然界の摂理です。

強いものが生き残るのではありません。

生き残ったものが、強いです。

経済の世界にも当てはまります。

生き残っているのは、どのような企業でしょうか。

必ずしも有名企業・大企業だからとは限りません。

大きな会社でも倒産することはありますし、小さな会社でも生き残ることができます。

不況時、企業はふるいにかけられています。

「本物か、偽物か」というふるいです。

「人々から本当に求められる商品やサービスを提供しているか」ということです。

「これがないと生きていけない。生活の一部だ」

そういう人々の生活になくてはならない商品力・サービス力がある企業は、不況時、生き残ります。

もちろん売り上げは低下するでしょうが、本当に人から求められていれば、やはり売れます。

不況時の打撃は小さい。

そういう方向に目を向けることです。

一時的な広告で、無理に売り上げを上げた偽物なら、不況時、あっという間に消えてなくなります。

人々から見向きもされなくなります。

宣伝したから売れた商品・サービスは消えて、本当に価値ある商品・サービスが売れ続けます。

この明暗がはっきりわかれます。

本当の力があるかどうかです。

自社の経営を振り返るいい機会です。

自社の得意分野を見直す時期に来ていると考えるのです。

不況を乗り切る経営者の心得(7)
  • 本物の力をつける。
楽をして成長を急ごうとする企業は、不況にもろい。

不況を乗り切る経営者の30の心得

  1. 大不況こそ、企業の害毒を一掃する最高の機会。
  2. 経済を変えようとするのではなく、会社内部を変える。
  3. 過去の成功にしがみついている企業は、一瞬で不況の波に飲み込まれる。
  4. 不況に合わせて事業内容を変えることが、一番の不況対策。
  5. 給料が上がらないのは「期待を超える仕事」をしていないから。
  6. 「国や政府が助けてくれる」という期待は捨てる。
  7. 不況時、本物は生き残り、偽物は消えていく。
  8. 楽をして成長を急ごうとする企業は、不況にもろい。
  9. 時間のかかった成長ほど、不況に強くなる。
  10. 手抜きをしがち見えない部分を、あらためて強化しよう。
  11. 「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。
    変化するものが生き残るのだ」
  12. もたもた始める改善は、思ったほど不況対策にはならない。
  13. コンコルドの失敗には、不況を乗り切る教訓が隠されている。
  14. 社員が陰で会社の悪口を言っているところは、倒産しやすい。
  15. いくら不況でも、お客さまへのサービスは手を抜かない。
  16. 不況を乗り切るには、お客さまへのサービスを強化・充実させればいい。
  17. 不況のときこそ、海外旅行へ行け!
  18. 「辞めたい」という社員を、無理に引き止めない。
  19. 不況の突破口は、お客さまからのクレームだった。
  20. 大不況のときこそ、社長は一番元気でいなければいけない。
  21. 頑張った人を表彰するイベントを、定期的に設ける。
  22. 現金をもらって、嬉しくない人はいない。
  23. 「不況」「不景気」という言葉は、禁句にする。
  24. お金に余裕がないとき、判断力は著しく低下する。
  25. 無理な買わせ方で売り上げを伸ばした会社ほど、不況時にあえぐ。
  26. 本当にお客さまの役に立ち、喜ばれている会社に、不況は関係ない。
  27. 調子が悪いときほど「夜遅く」ではなく「朝早く」。
  28. 希望退職者を募集すれば、穏便に人の削減が可能になる。
  29. いきなり人を切らない。
    「ワークシェアリング」と「教育」で乗り切れ!
  30. 不況とは、忘れかけていた何かを思い出させてくれる時期。

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