執筆者:水口貴博

不況を乗り切る経営者の30の心得

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いくら不況でも、お客さまへのサービスは手を抜かない。

いくら不況でも、お客さまへのサービスは手を抜かない。 | 不況を乗り切る経営者の30の心得

不況の時期「これはよくないだろう」という信じられないニュースを目にしました。

具体的な会社名は出せませんが、ある有名な大手自動車会社の展示場のことです。

不況のため、展示会で来客に対するコーヒーや紅茶の提供まで取りやめるというニュースでした。

さすがにそれはやりすぎです。

不況の嵐が吹く中、少しでもコストカットをしたいというのはわかります。

わかりますがいくら不況とはいえ、お客さまへのサービス低下は絶対に手を付けてはいけないところです。

ささいなところほど、お客さまは敏感に反応します。

「コーヒー1つも出せないくらい経営が危ないのか」

「客を大事にしようとする心がない」

「こんなけち臭いところから買えるか!」

コーヒー1杯のカットで、大きな損失を生んでしまいます。

お客さまに出す飲み物やサポートなどは、どんなに不況でも削ってはいけないところです。

削った瞬間にお客は、不快を示すだけでなく「この会社もいよいよ危ない。購入は控えよう」と察知して、逃げていきます。

こういうことには敏感に反応します。

不況の中、コストカットは大賛成です。

むしろしなければいけないことです。

しかし、コストカットしていいところと、してはいけないところがあります。

コストカットには、優先順位があります。

お客さまが直接触れる末端部分のサービスの部分は、絶対に削ってはいけない部分です。

最後の最後に手を付ける部分。

コストカットは、まずお客さまには見えない部分から始めるのです。

不況を乗り切る経営者の心得(15)
  • お客さまが触れる部分のコストカットは、やめる。
不況を乗り切るには、お客さまへのサービスを強化・充実させればいい。

不況を乗り切る経営者の30の心得

  1. 大不況こそ、企業の害毒を一掃する最高の機会。
  2. 経済を変えようとするのではなく、会社内部を変える。
  3. 過去の成功にしがみついている企業は、一瞬で不況の波に飲み込まれる。
  4. 不況に合わせて事業内容を変えることが、一番の不況対策。
  5. 給料が上がらないのは「期待を超える仕事」をしていないから。
  6. 「国や政府が助けてくれる」という期待は捨てる。
  7. 不況時、本物は生き残り、偽物は消えていく。
  8. 楽をして成長を急ごうとする企業は、不況にもろい。
  9. 時間のかかった成長ほど、不況に強くなる。
  10. 手抜きをしがち見えない部分を、あらためて強化しよう。
  11. 「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。
    変化するものが生き残るのだ」
  12. もたもた始める改善は、思ったほど不況対策にはならない。
  13. コンコルドの失敗には、不況を乗り切る教訓が隠されている。
  14. 社員が陰で会社の悪口を言っているところは、倒産しやすい。
  15. いくら不況でも、お客さまへのサービスは手を抜かない。
  16. 不況を乗り切るには、お客さまへのサービスを強化・充実させればいい。
  17. 不況のときこそ、海外旅行へ行け!
  18. 「辞めたい」という社員を、無理に引き止めない。
  19. 不況の突破口は、お客さまからのクレームだった。
  20. 大不況のときこそ、社長は一番元気でいなければいけない。
  21. 頑張った人を表彰するイベントを、定期的に設ける。
  22. 現金をもらって、嬉しくない人はいない。
  23. 「不況」「不景気」という言葉は、禁句にする。
  24. お金に余裕がないとき、判断力は著しく低下する。
  25. 無理な買わせ方で売り上げを伸ばした会社ほど、不況時にあえぐ。
  26. 本当にお客さまの役に立ち、喜ばれている会社に、不況は関係ない。
  27. 調子が悪いときほど「夜遅く」ではなく「朝早く」。
  28. 希望退職者を募集すれば、穏便に人の削減が可能になる。
  29. いきなり人を切らない。
    「ワークシェアリング」と「教育」で乗り切れ!
  30. 不況とは、忘れかけていた何かを思い出させてくれる時期。

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