不況の時期「これはよくないだろう」という信じられないニュースを目にしました。
具体的な会社名は出せませんが、ある有名な大手自動車会社の展示場のことです。
不況のため、展示会で来客に対するコーヒーや紅茶の提供まで取りやめるというニュースでした。
さすがにそれはやりすぎです。
不況の嵐が吹く中、少しでもコストカットをしたいというのはわかります。
わかりますがいくら不況とはいえ、お客さまへのサービス低下は絶対に手を付けてはいけないところです。
ささいなところほど、お客さまは敏感に反応します。
「コーヒー1つも出せないくらい経営が危ないのか」
「客を大事にしようとする心がない」
「こんなけち臭いところから買えるか!」
コーヒー1杯のカットで、大きな損失を生んでしまいます。
お客さまに出す飲み物やサポートなどは、どんなに不況でも削ってはいけないところです。
削った瞬間にお客は、不快を示すだけでなく「この会社もいよいよ危ない。購入は控えよう」と察知して、逃げていきます。
こういうことには敏感に反応します。
不況の中、コストカットは大賛成です。
むしろしなければいけないことです。
しかし、コストカットしていいところと、してはいけないところがあります。
コストカットには、優先順位があります。
お客さまが直接触れる末端部分のサービスの部分は、絶対に削ってはいけない部分です。
最後の最後に手を付ける部分。
コストカットは、まずお客さまには見えない部分から始めるのです。