執筆者:水口貴博

不況を乗り切る経営者の30の心得

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経済を変えようとするのではなく、会社内部を変える。

経済を変えようとするのではなく、会社内部を変える。 | 不況を乗り切る経営者の30の心得

インフレがやってきた後は、デフレが来ます。

デフレが終われば、またインフレです。

資本主義であるかぎり、好況と不況は交互にやってきます。

必ずです。

景気はよくなったり悪くなったりして当然です。

企業としては、好景気のときには調子よく、不景気のときには売り上げも落ちて悪循環になります。

景気がいいときには調子がよくなりますが、景気が悪いときには売り上げが急に落ちます。

経済全体の状況は台風のようです。

政府や国など大きな力が関与すれば、経済状況を少しは変えることが可能でしょう。

しかし、企業1つの力で景気を変えるというのは難しい。

零細企業ともなれば、なしのつぶてです。

ここで大切なことがあります。

経済状態を変えようとしてはいけません。

大変巨大なので、企業1つの力ではなかなか変えることは難しいからです。

では、どうするか。

経済を変えようとするのではなく、会社内部を変えます。

「国が何とかしてくれるだろう」「政府がうまくやってくれるに違いない」という期待は完全に捨てることです。

不況なら、不況に合わせて会社の体質や特色を変えます。

社内の体質を変えるため、適切な人事異動をする。

仕事のやり方を今すぐ変える。

今すぐ無駄を見つけ、排除する。

不況に合わせた商品を開発する。

経済状況は変えられませんが、会社内部なら努力しだいで変えることができます。

それは今日、今すぐ実行できることです。

もちろん1からすべてを変えるわけではありません。

軸になる部分を残しながら、軸を取り囲む部分を変えて行きます。

カメレオンのように本体はそのままで、皮の色だけ変えます。

それだけで周りの風景に溶け込み、生き延びられています。

その変化をできないといけない。

変化を嫌い、ただ不景気が去っていくのを待っているだけでは大打撃です。

不況に合わせて、会社を変化させるのです。

不況を乗り切る経営者の心得(2)
  • 会社を不況にカスタマイズする。
過去の成功にしがみついている企業は、一瞬で不況の波に飲み込まれる。

不況を乗り切る経営者の30の心得

  1. 大不況こそ、企業の害毒を一掃する最高の機会。
  2. 経済を変えようとするのではなく、会社内部を変える。
  3. 過去の成功にしがみついている企業は、一瞬で不況の波に飲み込まれる。
  4. 不況に合わせて事業内容を変えることが、一番の不況対策。
  5. 給料が上がらないのは「期待を超える仕事」をしていないから。
  6. 「国や政府が助けてくれる」という期待は捨てる。
  7. 不況時、本物は生き残り、偽物は消えていく。
  8. 楽をして成長を急ごうとする企業は、不況にもろい。
  9. 時間のかかった成長ほど、不況に強くなる。
  10. 手抜きをしがち見えない部分を、あらためて強化しよう。
  11. 「強い者、頭の良い者が生き残るのではない。
    変化するものが生き残るのだ」
  12. もたもた始める改善は、思ったほど不況対策にはならない。
  13. コンコルドの失敗には、不況を乗り切る教訓が隠されている。
  14. 社員が陰で会社の悪口を言っているところは、倒産しやすい。
  15. いくら不況でも、お客さまへのサービスは手を抜かない。
  16. 不況を乗り切るには、お客さまへのサービスを強化・充実させればいい。
  17. 不況のときこそ、海外旅行へ行け!
  18. 「辞めたい」という社員を、無理に引き止めない。
  19. 不況の突破口は、お客さまからのクレームだった。
  20. 大不況のときこそ、社長は一番元気でいなければいけない。
  21. 頑張った人を表彰するイベントを、定期的に設ける。
  22. 現金をもらって、嬉しくない人はいない。
  23. 「不況」「不景気」という言葉は、禁句にする。
  24. お金に余裕がないとき、判断力は著しく低下する。
  25. 無理な買わせ方で売り上げを伸ばした会社ほど、不況時にあえぐ。
  26. 本当にお客さまの役に立ち、喜ばれている会社に、不況は関係ない。
  27. 調子が悪いときほど「夜遅く」ではなく「朝早く」。
  28. 希望退職者を募集すれば、穏便に人の削減が可能になる。
  29. いきなり人を切らない。
    「ワークシェアリング」と「教育」で乗り切れ!
  30. 不況とは、忘れかけていた何かを思い出させてくれる時期。
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