インフレがやってきた後は、デフレが来ます。
デフレが終われば、またインフレです。
資本主義であるかぎり、好況と不況は交互にやってきます。
必ずです。
景気はよくなったり悪くなったりして当然です。
企業としては、好景気のときには調子よく、不景気のときには売り上げも落ちて悪循環になります。
景気がいいときには調子がよくなりますが、景気が悪いときには売り上げが急に落ちます。
経済全体の状況は台風のようです。
政府や国など大きな力が関与すれば、経済状況を少しは変えることが可能でしょう。
しかし、企業1つの力で景気を変えるというのは難しい。
零細企業ともなれば、なしのつぶてです。
ここで大切なことがあります。
経済状態を変えようとしてはいけません。
大変巨大なので、企業1つの力ではなかなか変えることは難しいからです。
では、どうするか。
経済を変えようとするのではなく、会社内部を変えます。
「国が何とかしてくれるだろう」「政府がうまくやってくれるに違いない」という期待は完全に捨てることです。
不況なら、不況に合わせて会社の体質や特色を変えます。
社内の体質を変えるため、適切な人事異動をする。
仕事のやり方を今すぐ変える。
今すぐ無駄を見つけ、排除する。
不況に合わせた商品を開発する。
経済状況は変えられませんが、会社内部なら努力しだいで変えることができます。
それは今日、今すぐ実行できることです。
もちろん1からすべてを変えるわけではありません。
軸になる部分を残しながら、軸を取り囲む部分を変えて行きます。
カメレオンのように本体はそのままで、皮の色だけ変えます。
それだけで周りの風景に溶け込み、生き延びられています。
その変化をできないといけない。
変化を嫌い、ただ不景気が去っていくのを待っているだけでは大打撃です。
不況に合わせて、会社を変化させるのです。