若い時期は、自分のスタイルが気になり始める時期です。
特に学生の中には、たるんだ腕や太ももを引き締めるために、ダイエットに挑戦する人も多いでしょう。
中には、恋愛をして、好きな人を振り向かせるために、体をシェイプアップしようと奮起する人もいるはずです。
しかし、なんて人生は意地悪なのでしょう。
そういう時期に限って、勉強をしなければいけません。
それも猛烈に。
ありがちなのは「ダイエット中に勉強をする」というパターンです。
私も何度となく挑戦してきましたが、実は一度も成功した試しがありません。
ダイエットをしながら勉強を気合で乗り切ろうとしましたが、すべて失敗しています。
おなかがすいているときには、やる気も出ないし集中力も出ません。
当然、教科書を読んでも棒読みで、記憶も理解もはかどらない。
「ダイエット中は、勉強できない」
これは私が学生時代、実体験から学んだ教訓です。
勉強は、気合や根性で乗り切ろうとしても、おなかがすいていると、何をやってもうまくいきません。
当然、脳が動いてくれないので、勉強も全然ダメです。
人間の臓器の中で、最もカロリー消費の激しいところはどこかご存じですか。
答えは、脳です。
脳は全体重の3パーセントの重さしかないにもかかわらず、摂取カロリー全体のおよそ30パーセントも消費します。
なんという大食漢なのでしょう。
ダイエットをして、脳のエネルギー源であるブドウ糖が不足しているときに、勉強もはかどるはずがありません。
腹が減っては戦ができないのは、体も脳も同じです。
脳のエネルギー源であるブドウ糖をきちんと補給するからこそ、頭が回転し、やる気や集中力が出るようになります。