「知っています」
「わかっています」
「当然です」
仕事ができる人は、博識です。
しかし、仕事ができる人は賢いからと言って「知っています」と正直に言い切るのは、感じが悪いです。
「知っています」と答えたときに、相手と距離を置くことになってしまいます。
「それくらい知っていて当然。そんなことも知らないのですか」という印象の悪い暗黙のメッセージを送っていることになります。
正直に答えることで人間関係にひびが入りますから、言葉とは難しいです。
さらには「詳しく説明してくれ」と言われたときは大変です。
詳しく説明するのは、誰でも難しいです。
言葉に詰まったときには、知っていると言い切っただけに、かっこ悪く映ります。
仕事ができる人は「知っています」という言葉の危険性を、ひそかに感じています。
そのため、仕事ができる人ほど「知っています」という表現は、危なくて使いません。
たとえ「水について知っていますか」と聞かれたとしても、正直に「知っています」と答えるのは危険です。
「みんなの前で詳しく説明してほしい」と言われれば、あなたは必ず言葉に詰まるはずです。
身近な物ほど、よくわかっていません。
応用になれば、なおさらです。
こういうときには「知っています」ではなく「詳しくは知りません」と答えればいい。
「詳しくは知りません」ということで「基本的なことなら知っています」というメッセージを柔らかく伝えることができます。
事実ですから、堂々と使える表現です。
これは、すべてに使える表現です。
「詳しくは知りませんが、○○ですよね」と答えます。
「なんだ。よく知っているではないか」と、評価が上がるのです。