誰もがやっていることは、差がつきにくい部分です。
当たり前のことは、誰でも当然のように手をつける仕事なので、差がつきにくいです。
当たり前のことをしても、評価されにくい。
そこで仕事ができる人は、誰もがやっていない部分を、あえてやろうとします。
誰もがしないようなことをしたときに、周囲から驚かれ、評価されます。
たとえば、掃除です。
誰もがやるようなごみ箱の掃除より、誰もがしないような四隅の掃除をします。
気づきにくい四隅をきれいに掃除することで「おや! この人は細かいところにまで気づく人だな」と驚かれます。
「細かいところまで配慮できるなんて素晴らしい。もしかしたら将来、ビッグになるかもしれない」
意外な評価を得られることでしょう。
旅行に行くときも、誰もが行くようなところではなく、誰も行かないようなところへ旅行に行きます。
誰も行かない旅行先のほうが、珍しい体験ができたり、誰もできない旅行のネタを話したりすることで、一目置かれるでしょう。
作家は、当たり前のことを書いているうちは、人気が出ません。
あえて、誰もが書かないような思いきった発想やアイデアほど、読者の度肝を抜くことができ、多くの人から評価されます。
仕事ができる人は、誰もがしないような選択をします。
それがほかの人と差をつける仕事術だと、知っているのです。