読書といえば、1冊の本を読んでいるところを想像している人がほとんどではないでしょうか。
椅子に座って、一冊の本を黙々と読み進めていきます。
「1冊の本を読み終えてから、次の本に手を出す」
真面目な人ほど、本は1冊ずつ読み進めていくものだという先入観にとらわれています。
もちろんそれもいいですが、真面目すぎます。
あえて、読書を並列に読み進めていくのが、深く解釈するためのポイントです。
本は1冊と言わず、複数同時に読み進めてみましょう。
読み方も、1ページ目から順番に読むのではなく、無作為です。
ジャンルの違う本を、無作為のページから読んでいると、頭の中がぐちゃぐちゃになります。
ジャンルの異なる本を同時に読むことで、複眼的な視点を意図的に作ることができるようになります。
たとえば、歴史の本を読みながら、心理学の本を読みます。
読むページもいきなり、50ページから読み始めるという大胆な方法にします。
すると、歴史と心理学を結びつけて読みやすくなり、意外な発見や発想をしやすくなります。
人間の心理が歴史をどう及ぼしているのかを、考えやすくなるでしょう。
また、経済の本を読みながら、漫画を同時に読んでみます。
すると、漫画で登場する人物の経済事情を考えるようになります。
『ドラゴンボール』で登場する人物と経済の話が、つながります。
「孫悟空は戦ってばかりいるが、お金はどうやって稼いでいるのだろうか。アルバイトでもしているのかな」
面白おかしい発想ができるようになり、意外な視点から漫画を楽しむことができるようになります。
「漫画家はどのくらい稼いでいるのかな」
「漫画は経済にどのような影響を与えているのだろうか」
複数の本を同時に読み進めていくことで、意外な視点から読み進めることになり、より深く読書を楽しめます。
仕事のできる人は、カバンの中が違います。
ちょっとのぞいて見てみましょう。
勉強のために、本が入っているのは当然です。
しかし、1冊ではなく、何冊も本が入っているはずです。
同時に本を読み進めているからです。
仕事ができる人は、複数の本を同時に読み進めることで、読書の効率を上げています。
複数の本を同時に読み進めていくというのは非効率どころか、むしろ効率的です。
深い思考を実現できているのです。