人から好かれたいと思い、いい人になろうとするのは、人間らしい当然の行動です。
付き合いを増やしたり、コミュニケーションを増やしたり、人間関係の向上を目指します。
たくさんの知り合い、友人を増やして、みんなから好かれようとします。
しかし、実は、これほど疲れる生き方はありません。
たくさんの人と連絡を取るために、電話の回数、会う回数が増えます。
付き合う人が増えるため、常に自分のことより、他人の目が気になります。
だんだん自分の時間がなくなり、肝心な仕事に専念する余裕をなくしてしまいます。
私は「あの人は本当にいい人ね」と言われる人で、仕事のできる人を見たことがありません。
人間性として物腰が柔らかいのはわかりますが、果たして仕事ができるかどうかというと、疑問が残ります。
いい人になるほど人付き合いが急激に増えて、お金も時間を大量に使ってしまいます。
結果として、仕事の質を下げ、納期を遅らせてしまいます。
仕事のできる人は、どこかクールです。
いい人になろうと気を使うどころか、あえて、いい人にならないように気をつけています。
行きたくない誘いには「NO」と言って、きっぱり断ります。
電話の用事が終われば、すぐ切ります。
仕事が終われば、付き合いなしで、まっすぐ自宅に帰ります。
これらは、一部の人には嫌われる態度です。
しかし、参加したくもない誘いを断るのは、実は最も正直です。
わかってくれる人は、わかってくれます。
断られて「あの人はつまらない」と愚痴をこぼす人は、自分の傷のなめ合いをしたいだけです。
いい人にならないことで、仕事に集中する時間が増えるのです。