突然ですが、あなたにクイズです。
「生まれたときは1つも持っていなくて、年を取るほど持つものは何でしょうか」
答えは単純です。
「常識」です。
大人になるにつれて、常識や知識が増えていき「当たり前の行動」が得意になります。
「常識のある行動をしろ」と言われれば、すぐできます。
大人ほど、得意です。
朝に顔を洗い、人と挨拶をして、しわのないスーツを着て、仕事を真面目にします。
こうした常識ある行動は、大人になるほどすぐできます。
しかし「ばかなことをしろ」と言われると、できません。
大人ほど苦手です。
これまで培った知識や分別といった常識が頭にこびりついているため、当たり前の発想しか浮かびません。
非常識な行動は、大人になるほど難しいことです。
しかし、できる大人は評価されます。
仕事ができる人は、非常識に考えて、仕事をしようとします。
本当に評価されるのは、常識を破った仕事をしたときです。
仕事ができる人は、今まで誰もしたことのない発言を職場でします。
仕事の改革を生むために、今までの仕事のルールを破ろうとします。
誰もがやっている仕事はあえてせず、誰もがやっていない仕事をしようとします。
常識破りの仕事をするからこそ「この人は違う」と評価され、偉業が生まれます。
天才バカボンの生みの親である赤塚不二雄さんは、漫画の常識を変えました。
真面目な漫画は多かったですが「ばか」を徹底的に題材にした漫画を書きました。
ばかなことを題材にした漫画を書くと言っても、実は大変です。
常識のあるネタはすぐ思い浮かびますが、非常識なネタは、知識や分別が頼りにならないため、なかなか思い浮かびません。
私がばかな漫画を読んで驚くのは、ストーリーより「作者は、こんなばかな発想がよく思い浮かぶな」というところです。
「アイデアをひねり出すために、1日中こんなことを考えているのか。自分にはとても真似できない」と感服してしまいます。
仕事とはいえ、ばかなアイデアは非常識なので、大人には難しいことです。
常識ある人には絶対に思い浮かばないようなばかな発想ができるところに「この人はほかの人とは違う」と感じるのです。