私が社会経験を通して、よく目の当たりにしている実態なので、紹介したくなりました。
「学校に通う人は失敗しやすい」という法則です。
社会人で勉強のために、学校に通っている人をよく見かけます。
私の職場でも、仕事をしながら学校に通っている人がいます。
しかし、結果から言えば、学校に通っている人は失敗している人が大半です。
なぜ、学校に通うのかと理由を尋ねると、決まって次のようなメリットが返ってきます。
「学校側でカリキュラムを立ててくれる」
「わからないことは、先生に質問できる」
「友人と一緒にいることで、楽しく学べる」
「お金を先に支払うので、とにかくやるしかない」
こういうメリットがあるので、学校だからこそうまくいきそうです。
しかし、裏を返せば、実はすべてデメリットです。
学校に頼っている間は勉強がうまく続きますが、学校を卒業したとたん支えを失うため、勉強も止まってしまいます。
学校のような強制力がないので長続きせず、成果が出にくいです。
実は学校に頼っているかぎり、本当に大切な「自己管理能力」が身につきません。
そのため、学校に通って学んだ人は、職場に戻ったときになぜかよく失敗しています。
資格は持っていても、遅刻が多かったり、進行が遅れたり、仕事の品質が悪かったりします。
仕事をする能力はあっても、自分を管理する能力がないのでは、すべて台無しになります。
まず大切なのは、自己管理能力です。
自分を管理して、初めて勉強も仕事も人間関係もうまくいきます。
自己管理能力が欠如していれば、どんなこともうまくいきません。
では、勉強のできる人はどうしているのかというと「独学」です。
独学は大変です。
自分でカリキュラムを組み立て、スケジュールを管理する必要があります。
本屋で学ぶ教科書を自分で選ぶ眼力が必要です。
勉強が長続きするように、やる気を出す工夫も必要です。
大変ですが、大変だからこそ自己管理能力を磨くチャンスになります。
学校では学べないすべて、自己管理能力を磨くチャンスです。
人間はどこで自己管理能力を磨くのかというと「1人になったとき」です。
1人にならないと、自分の状態や気持ちが管理できません。
他人に言われてから行動するのでは、自分らしい人生が歩めません。
それは管理されているのではなく、流されているだけです。
言い換えれば、独学をしないと、自己管理能力はいつまで経っても養われません。
こうした現実を、仕事ができる人はひそかに気づいています。
仕事ができる人は「独学」です。
独学といういばらの道を選ぶ人ほど、仕事の技術だけでなく、自己管理能力が磨かれるのです。