人間関係は、波長の合う人たちが集まります。
性格の一致。
趣味の一致。
考え方の一致。
さまざまな価値観がお互いに一致するので、価値観の共有のため、寄り添います。
「類は友を呼ぶ」という言葉もあります。
人間関係とはいわば「似た者同士の集まり」です。
同性同士なら、友人になります。
異性同士なら、恋人になります。
お互いの価値観が似ているから、ついには結婚に至るケースもあります。
出会いのきっかけや仲がよくなるきっかけのために、価値観の一致は出会いの素晴らしい入り口です。
そういうことはあっていいでしょう。
しかし「価値観が一致しているから」という理由だけで結婚に踏み切るなら、問題です。
現実的な話をしますが「価値観が一致しているから結婚する」ことは「価値観がずれたら離婚する」意味も含んでいるからです。
事実、結婚をした後に「相手と価値観が合わなくなった」という理由から離婚する人は、少なくありません。
価値観が一致しなくなるのは、誰にでも起こることです。
本当に問題なのは「相手の気持ちをわかろうとする努力」を怠っていたことです。
どんなに価値観が一致している人同士でも、結婚した後、必ず価値観はずれます。
結婚してから何年か経つと、長い人生経験によって、お互いの価値観が変わります。
まったく不思議なことではなく、変わって当然です。
そこからが、お互いの本当の人間性が問われるところです。
「相手の気持ちをわかろうとする努力」があるかどうかです。
過去「多くの経験によって相手が成長した」という敬う理解があれば価値観がずれても、変化を理解し歓迎できるでしょう。
「あなたは変わってしまった」と罵るのか、それとも「あなたは成長した!」という優しい言葉をかけるのかは、大違いです。
当然、相手が成長したことを理解する言葉のほうが、相手も喜ぶに違いありません。
この姿勢は、夫婦互いに必要です。
この相手をわかろうとする努力があれば、たとえ結婚後、価値観が一致しなくなっても、夫婦関係はうまくいきます。
それは、夫婦関係だけでなく、どんな友人関係・師弟関係でも共通です。
人は、時間とともに変わって当然です。
価値観の一致で仲良くなるのもいいですが、価値観が不一致でも仲良くできる方法のほうが、はるかに崇高です。
価値観が合わなくても仲良くなる練習を、今からしましょう。
どんな人間関係でも苦労しなくなります。