あなたが何かを選択するとき「興味があるもの」を基準に選択をします。
普通なら、そうして当然です。
たとえば、本屋に入って、自然と手にしてしまう本は、興味のある本です。
映画を見るときも、興味のある映画を見ます。
レストランでメニューを選ぶときも、興味のあるメニューを選びます。
それはそれでいいですが、この基準で行動すると、ワンパターンになります。
進歩があるようで、進歩がありません。
同じことを繰り返すワンパターンなので、新鮮な変化や新しい出会いがありません。
そういう繰り返しを、あなたは、何年・何十年と繰り返していることでしょう。
「新しい刺激に出会うためには、やはり引っ越しが一番なのか……」
あらあら、また大げさです。
引っ越しをすると、たしかに環境ががらりと変わり、新しい刺激に触れることができるでしょう。
しかし、お金も時間もかかり契約の話も出ますから、少々、話が大げさになります。
新しい出会いや刺激を求めるためには、意外な方法があります。
逆の価値観を基準に、行動すればいい。
すなわち「興味があるもの」ではなく「興味のないもの」という基準に、行動します。
たとえば、本屋に入ったとき、あえて興味のない本を手にしてみましょう。
映画を見るときも、全然興味のない映画を見てみましょう。
レストランでメニューを選ぶときも、普段だったら絶対に選ばないような興味のないメニューを選んでみましょう。
すると、どんどん未知の世界に飛び込んでいけます。
「身近にこんな新鮮な刺激があったのか!」と、驚くはずです。
行き慣れた本屋・映画館・レストランでさえも「こんな意外な世界が広がっていたのか!」と感動することでしょう。
自分は、ほんの一部分しか見ていなかったという視野の狭さに気づき、反省することでしょう。
真逆の価値観で行動すると「これは面白いなあ」という新しい発見ができます。
私たちは、食わず嫌いです。
食べてみれば、意外な味に驚き、時には夢中になることさえあります。
新しい刺激への出会いは「興味がない」を基準に行動すればいい。
興味がないもののほうへ近づいて触れようとすると、新しい出会いや刺激は、すぐ手に入ります。
人間の行動パターンとは、価値観によって決まります。
その価値観が180度変わったとき、同じ場所でも、別の世界に入ったかのようになるのです。