執筆者:水口貴博

冠婚葬祭の30のマナー

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返事の遅すぎる年賀状は、得より損をする。

返事の遅すぎる年賀状は、得より損をする。 | 冠婚葬祭の30のマナー

年賀状は、元旦に届いてこそ意味があります。

新年早々の年賀状は、気持ちいいですね。

しかし、1月1日に思わぬ人から年賀状が届く場合があります。

「おや、こんな人から年賀状が届いている。急いで返事を書かなくちゃ!」

誰にでも、一度や二度は経験のあることです。

すぐ返事を書いて、郵便ポストに入れる分にはいいのです。

問題は「後から書こう」と思っている場合です。

新年から仕事が入っていたり、用事があったりする場合は返事を書くのも後回しにしがちです。

後からと考えると、人間は自然といつまでも書かないものです。

いつの間にか「松の内」を過ぎてしまうことがあります。

松の内とは、1月1日から7日までの7日間のことをいいます。

年賀とは、この松の内の期間を指しています。

年賀状は、その名のとおり、年賀にやりとりをする状です。

1月7日を越えるような年賀状はよくありません。

よい印象より、悪い印象が目立ち始めます。

私はたまに、年賀状の返事を1月10日くらいにいただくことがあります。

もちろん返事があるだけまだいいのですが、こんなに遅いと「この人は公私ともに時間にルーズなのかな」と残念に思います。

実際、仕事でやりとりする年賀状において、松の内を過ぎた年賀状はそう思われても不思議がありません。

松の内に届くように年賀状の返事を書くようにしましょう。

冠婚葬祭のマナー(28)
  • 年賀状の返事は、松の内に届くようにする。
栄転か左遷かわからないときには「ご就任祝い」として贈る。

冠婚葬祭の30のマナー

  1. 結婚式で友人をなくす。
  2. 結婚が決まれば、早めに上司へ報告する。
  3. 新郎新婦より派手な格好をしない。
  4. 結婚披露宴でのスピーチでは、不幸話を避けること。
  5. 4万、9万、偶数は、結婚祝い金として送ってはいけない金額。
  6. お祝い金を、直接、現金で渡すのは厳禁。
  7. 式に出席しなくても、お祝い金を送るのがマナー。
  8. 招待された結婚式には、できるだけ出席する。
  9. 葬式のような弔事では、露出の少ない黒い服装にする。
  10. 葬儀の場で、亡くなった理由を遺族に尋ねないこと。
  11. 葬儀にはお線香を用意する代わりに、香典を用意する。
  12. 御祝儀では「折り目のない新札」。
    不祝儀では「折り目の付いたお札」。
  13. 焼香の火は、口で息を吹きかけて消してはいけない。
  14. うっかり口にしてしまう忌み言葉。
    あなたは大丈夫ですか。
  15. 「忌み言葉」だけでなく「重ね言葉」にも気をつけよう。
  16. 慶事と弔事が重なった場合には、弔事を優先させる。
  17. お見舞いには、タイミングが重要。
  18. 鉢植えの花は、お見舞いに持っていってはいけない。
  19. 不幸を連想させる花は、お見舞いに不向き。
  20. 花選びには、花屋さんに頼るのが一番いい。
  21. 患者を元気づけられなければ、お見舞いは行かないほうがいい。
  22. お見舞いには、長居は禁物。
  23. 取引先から個人宛てに届いた品物は、一言上司に報告する。
  24. 夏にお中元を贈れば、年末にもお歳暮を贈り、水準も保つこと。
  25. あげていない相手からの贈り物の返事は、礼状でよい。
  26. 政治関係は、贈り物のやりとりをしてはいけない。
  27. プリント印刷だけの年賀状は、要注意。
  28. 返事の遅すぎる年賀状は、得より損をする。
  29. 栄転か左遷かわからないときには「ご就任祝い」として贈る。
  30. 喪中の人に「めでたい品物」を贈ってはいけないが「感謝の品物」は贈っていい。

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