公開日:2009年5月31日
執筆者:水口貴博

ゆっくり豊かな暮らしのすすめ

  • ゆっくりだからこそ、
    見えるものがある。
ゆっくり豊かな暮らしのすすめ

ゆっくりだからこそ、見えるものがある。

世の中は、スピードが加速する一方です。
さまざまなメディアでは「速ければ速いほどいい」と言っています。
しかし、本当にそうでしょうか。

スローライフの真意とは、心を充実させること。

スローライフとは、読んでその名のとおり「ゆっくり生活する」という意味です。
のんびり穏やかに生活する意味です。
一見すれば、世の中のスピード化に反しているように思えます。

スローとだらだらは、別である。

スローライフをしようと思って、ただ遅くすることだけを心がけていませんか。
遅くすればいいという問題ではありません。
スローライフが成功するか否かのポイントは「気持ち」です。

早歩きをやめる。

「朝の散歩」は手軽なテンションアップの方法です。
勉強をする受験生や仕事に打ち込む社会人にとって、お金もかからず手軽に始められ、さらに即効性まであります。
どんなに眠い朝でも、歩いているうちにだんだん眠気が覚めてきて、テンションが上がってきます。

階段を、1段飛ばしで上がらない。

あなたは階段を上がるとき、どう上がっていますか。
階段を1段飛ばしで歩くことが習慣になっていませんか。
若い人は、1段飛ばしが当たり前という人もいます。

1日中、読書を楽しむ日を作る。

あなたは読書をするときに、どのようなスタイルですか。
1冊が200ページ前後もある本を読み切るのは、なかなか大変です。
隙間時間を使って、少しずつ読む人は多いことでしょう。

即答は、思わぬ失言を招く。

ぱっと思い浮かんだことを、深く考えることもなく即答すると、思わぬ間違いを引き起こします。
思いついたことをそのまま口にしてしまうと、思わぬ失言になりかねません。
相手の気持ちを無視してしまったり、相手の事情を軽く見てしまったりすることでしょう。

スローになると、優しい気持ちがよみがえってくる。

人はみんな、誰かを喜ばせたいと思っています。
誰かの笑顔を見たいと願っています。
人の心には、愛が内在しています。

現在は、これまでの過去の「結果」。
現在は、これからやってくる未来の「原因」。

目の前のことに、ただ集中しましょう。
多くの人が、生きる焦点がぶれています。
年を重ねるにつれて、過去を懐かしむ回数が増え、時間も長くなります。

たくさんの作品を楽しむより、1つの作品を何度も楽しむ。

映画を一度見て終わりにしていませんか。
ほとんどの人が「一度見て終わり」になっていることでしょう。
ぜひ、映画を見直してみましょう。

世界的にヒットしているシリーズ作品には、大作が多い。

スローライフで大切なことは「たくさんの作品を楽しむこと」ではありません。
「1つの作品を何度も楽しむこと」です。
何度も繰り返し触れることで、1回目には気づかなかったことを学べます。

食事をすればいいと言うわけではない。
作るところから食事を味わう。

「さっさと食事を済ませたい」
これは、スピード人間の考え方です。
1分1秒を争うときには、たしかに食事は早いほうがいい。

精神と呼吸は、深いところではつながっている。

タイムプレッシャーを感じているときには、人の呼吸は浅くなります。
呼吸が浅いうえに、回数も速くなっています。
落ち着きを取り戻したいときには、状況を変えることも大切ですが、まず呼吸から変えましょう。

本来、水はおいしい。

世の中には、さまざまなおいしい飲み物があります。
ジュース。
コーヒー。

人生のステージに応じて、住む場所を変える。

住むなら、都会がいいのか。
それとも、田舎がいいのか。
これに明確な答えはありません。

よく噛んで、よく味わい、健康になる。

日本の弥生時代には、一度の食事は60分弱であり、噛む回数はおよそ4,000回だったといわれています。
肉を切る道具の切れ味が悪かったため、飲み込む前によく噛み砕く必要がありました。
食料の保存もできないため、しばらく経った肉は硬くなり、食べるときにはよく噛む必要がありました。

速く働く心は病んでいる。
ゆっくり働く心は健全である。
不動の心は神聖である。

ゾロアスター教徒出身の哲学者、メヘル・バーバーは言いました。
「速く働く心は病んでいる。ゆっくり働く心は健全である。不動の心は神聖である」
心と気持ちの関係を、見事に言い表した金言です。

私たちが最終的に目指すべきは「不動の心」。

「速く働く心は病んでいる。ゆっくり働く心は健全である。不動の心は神聖である」
哲学者、メヘル・バーバーが言った言葉の真意は「問題は心にある」ということです。
心に問題があれば、現実面においてもトラブルが発生します。

電車の窓から、外の景色を楽しむ。

目的地に急いで向かっているときには、時間のことで頭がいっぱいです。
「大変だ。時間がない!」
焦る気持ちはわかりますが、無駄な焦りです。

疲れたから休憩ではなく、疲れる前に休憩する。

あなたは休憩を、どのようなタイミングで入れていますか。
「疲れたとき」
おそらくほとんどの人が、こう答えることでしょう。

いい物品と長い年月を共にして、愛着を根づかせる。

私が愛用しているペンは、少し高価な物です。
ゼブラ「クリップ・オン・マルチ1000」という多機能ペンです。
黒・赤・青・緑のボールペンにシャープペンシルも加わり、さらに消しゴムまで付いています。

使う頻度や使用時間の長さから考えれば、寝具は最もお金をかけるべき。

本来最もお金をかけるべきにもかかわらず、多くの人が品質を軽視している生活用品があります。
寝具です。
布団・枕・パジャマなど、寝るときに用いるものです。

ファストフードやジャンクフードを、食べない。

20世紀後半から、時代はさらにスピードが増しています。
高速道路は張り巡らされ、インターネットが登場し、メールを使った通信手段も生まれました。
時代はどんどん高速化に向かっています。

ゆっくり1つずつ確実に行動することで、ミスが減り速くなる。

スローライフでは「ゆっくり、1つずつ、確実に」が大切です。
急ぐばかりでは心に余裕がなくなるばかりか、ミスも増えます。
焦ることで判断力が低下して、間違いやすくなります。

遠くを見ていると、生き方は安定する。

遠くを見る習慣は、スローライフでは大切です。
スローライフを実現させようと思えば、遠くを見る習慣は欠かせません。
遠くの何を見るのかというと、2つあります。

植物の成長は、時間がかかるからこそいい。

スローライフは、ゆっくり楽しむことです。
楽しむ時間をできるだけ長くして、たくさんの幸せを感じることです。
ゆっくり楽しむ代表といえば、やはり「植物」です。

ちびちびと食べれば、長く味を楽しめる。

あなたは食事をするときに、がつがつ食べるタイプですか。
それともちびちびと食べるタイプですか。
スローライフでは、食事はちびちびと食べましょう。

なぜデパートの地下の食品売り場には、時計がないのか。

大型デパートの地下といえば「グルメ」です。
地下一面に広がる食品売り場が定番になっており、夕食前の時間になると、夕飯のおかずを買いに来る大勢の客でにぎわいます。
新鮮な魚・出来立てのパン・おいしそうなおかずなど、勢ぞろいです。

値札を見ないで、買い物をする。

あなたが洋服を買いに行ったときを思い出しましょう。
まずは自分の好みに合う服を探すことでしょう。
気に入った服を見て次にする行動といえば「値札のチェック」です。

自然の音こそ、一番のヒーリングミュージック。

スローライフでは、ステレオもラジカセも不要です。
たしかにリラックスできる音楽もあります。
ステレオコンポから流れる音楽だけが、音ではありません。

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