執筆者:水口貴博

冠婚葬祭の30のマナー

14

うっかり口にしてしまう忌み言葉。あなたは大丈夫ですか。

うっかり口にしてしまう忌み言葉。あなたは大丈夫ですか。 | 冠婚葬祭の30のマナー

冠婚葬祭では「忌み言葉」と呼ばれる言葉があります。

不幸を連想させる、縁起の悪い言葉ということです。

「苦しむ」「つらい」という言葉は、聞いてのとおり気持ちのよい言葉ではありませんから使わないのは言うまでもありません。

悲しんでいる人に使わないようにします。

本当に難しいのは、私たちが普段から使っている当たり前の言葉にも、忌み言葉があるということです。

たとえば「切れる」という言葉です。

普段から私たちはよく使いますが、忌み言葉なのです。

なぜ不幸を連想させてしまうのかというと「切れる」は「縁が切れる」という不幸や離別を表現してしまうからです。

「散る」という言葉も忌み言葉です。

「散る」という言葉で「家族が散る」ということを連想させてしまうからです。

つまり「大切な人が亡くなる」「離婚してしまう」ということです。

「帰る」という当たり前に使っている言葉も、立派な忌み言葉です。

「せっかく結婚をして嫁いだ娘が実家に帰ってくる」、つまり「離婚する」という意味を表現してしまうからです。

「迷う」という言葉もあります。

「結婚をして人生に迷う」というよくない印象があります。

なんと難しいのでしょうか。

あらかじめ勉強していないと、つい使ってしまう言葉がたくさんありますね。

忌み言葉は、あらかじめ知っておくほうが無難です。

うっかり口にしてしまい、相手を不快にさせてからでは遅いのです。

冠婚葬祭のマナー(14)
  • 冠婚葬祭では、忌み言葉を使わないようにする。
「忌み言葉」だけでなく「重ね言葉」にも気をつけよう。

冠婚葬祭の30のマナー

  1. 結婚式で友人をなくす。
  2. 結婚が決まれば、早めに上司へ報告する。
  3. 新郎新婦より派手な格好をしない。
  4. 結婚披露宴でのスピーチでは、不幸話を避けること。
  5. 4万、9万、偶数は、結婚祝い金として送ってはいけない金額。
  6. お祝い金を、直接、現金で渡すのは厳禁。
  7. 式に出席しなくても、お祝い金を送るのがマナー。
  8. 招待された結婚式には、できるだけ出席する。
  9. 葬式のような弔事では、露出の少ない黒い服装にする。
  10. 葬儀の場で、亡くなった理由を遺族に尋ねないこと。
  11. 葬儀にはお線香を用意する代わりに、香典を用意する。
  12. 御祝儀では「折り目のない新札」。
    不祝儀では「折り目の付いたお札」。
  13. 焼香の火は、口で息を吹きかけて消してはいけない。
  14. うっかり口にしてしまう忌み言葉。
    あなたは大丈夫ですか。
  15. 「忌み言葉」だけでなく「重ね言葉」にも気をつけよう。
  16. 慶事と弔事が重なった場合には、弔事を優先させる。
  17. お見舞いには、タイミングが重要。
  18. 鉢植えの花は、お見舞いに持っていってはいけない。
  19. 不幸を連想させる花は、お見舞いに不向き。
  20. 花選びには、花屋さんに頼るのが一番いい。
  21. 患者を元気づけられなければ、お見舞いは行かないほうがいい。
  22. お見舞いには、長居は禁物。
  23. 取引先から個人宛てに届いた品物は、一言上司に報告する。
  24. 夏にお中元を贈れば、年末にもお歳暮を贈り、水準も保つこと。
  25. あげていない相手からの贈り物の返事は、礼状でよい。
  26. 政治関係は、贈り物のやりとりをしてはいけない。
  27. プリント印刷だけの年賀状は、要注意。
  28. 返事の遅すぎる年賀状は、得より損をする。
  29. 栄転か左遷かわからないときには「ご就任祝い」として贈る。
  30. 喪中の人に「めでたい品物」を贈ってはいけないが「感謝の品物」は贈っていい。

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