執筆者:水口貴博

冠婚葬祭の30のマナー

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御祝儀では「折り目のない新札」。不祝儀では「折り目の付いたお札」。

御祝儀では「折り目のない新札」。不祝儀では「折り目の付いたお札」。 | 冠婚葬祭の30のマナー

御祝儀と不祝儀では、お札の扱い方に少し注意が必要です。

結婚式のような御祝儀では、お祝い金は「折り目のない新札」が基本です。

しわも折り目もないお札のように、まっすぐな気持ちで新しい門出をスタートしてほしい気持ちが込められているからです。

逆を言えば、葬式のような不祝儀では、香典は「折り目の付いたお札」が基本になります。

「香典には新札を入れてはいけない」というマナーがあります。

「突然の訃報連絡のため手持ちのお札しか用意できない」というニュアンスを折り目のあるお札に、込められているからです。

私たちが普段お財布に入れているお札は、どれも折り目の付いたお札ですね。

もし、新札を入れてしまえば「死ぬことがわかっていたので、あらかじめ用意していた」という失礼なニュアンスになります。

人によっては新札でもいいという考えの人もいますが、やはり年配者はまだまだ気にしている人が多いです。

特に不祝儀のような悲しいことでは、ささいなマナー違反も気になるものです。

もし手持ちのお金が新札しかなければ、自分でわざと新札を折って、折り目をつけましょう。

細かなマナーですが、ここまでできてこそ社会人です。

冠婚葬祭のマナー(12)
  • 御祝儀では「折り目のない新札」を用意する。
  • 不祝儀では「折り目の付いたお札」を用意する。
焼香の火は、口で息を吹きかけて消してはいけない。

冠婚葬祭の30のマナー

  1. 結婚式で友人をなくす。
  2. 結婚が決まれば、早めに上司へ報告する。
  3. 新郎新婦より派手な格好をしない。
  4. 結婚披露宴でのスピーチでは、不幸話を避けること。
  5. 4万、9万、偶数は、結婚祝い金として送ってはいけない金額。
  6. お祝い金を、直接、現金で渡すのは厳禁。
  7. 式に出席しなくても、お祝い金を送るのがマナー。
  8. 招待された結婚式には、できるだけ出席する。
  9. 葬式のような弔事では、露出の少ない黒い服装にする。
  10. 葬儀の場で、亡くなった理由を遺族に尋ねないこと。
  11. 葬儀にはお線香を用意する代わりに、香典を用意する。
  12. 御祝儀では「折り目のない新札」。
    不祝儀では「折り目の付いたお札」。
  13. 焼香の火は、口で息を吹きかけて消してはいけない。
  14. うっかり口にしてしまう忌み言葉。
    あなたは大丈夫ですか。
  15. 「忌み言葉」だけでなく「重ね言葉」にも気をつけよう。
  16. 慶事と弔事が重なった場合には、弔事を優先させる。
  17. お見舞いには、タイミングが重要。
  18. 鉢植えの花は、お見舞いに持っていってはいけない。
  19. 不幸を連想させる花は、お見舞いに不向き。
  20. 花選びには、花屋さんに頼るのが一番いい。
  21. 患者を元気づけられなければ、お見舞いは行かないほうがいい。
  22. お見舞いには、長居は禁物。
  23. 取引先から個人宛てに届いた品物は、一言上司に報告する。
  24. 夏にお中元を贈れば、年末にもお歳暮を贈り、水準も保つこと。
  25. あげていない相手からの贈り物の返事は、礼状でよい。
  26. 政治関係は、贈り物のやりとりをしてはいけない。
  27. プリント印刷だけの年賀状は、要注意。
  28. 返事の遅すぎる年賀状は、得より損をする。
  29. 栄転か左遷かわからないときには「ご就任祝い」として贈る。
  30. 喪中の人に「めでたい品物」を贈ってはいけないが「感謝の品物」は贈っていい。

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