年齢は、さまざまな固定観念がくっついている数字です。
年齢という数字には、つまらない先入観がたくさんくっついています。
ときとしてそのつまらない先入観が、あなたが経験する新しい出会いを台無しにしてしまうことがあります。
1歳と聞くと「生まれたばかりか」。
14歳と聞くと「まだ子どもか」。
17歳と聞くと「学生か」。
25歳と聞くと「社会人か」。
45歳と聞くと「生活習慣病、大丈夫かな」。
80歳と聞くと「おじいさん」。
100歳と聞くと「長生き」。
ここに挙げた例は、ごく一部です。
人によっては、14歳だと「思春期か」と思う人もいれば、25歳の女性と聞いて「若い女性」を想像する人もいるでしょう。
年齢には、数字そのものにさまざまな固定観念があります。
固定観念のせいで、目の前の真実を見えにくくさせることがあります。
あなたが初めて人に会ったときに、いきなり相手の年齢を聞いてはいけないことは、言うまでもありません。
それは相手に失礼という意味だけでなく、もう1つ大切な意味があります。
年齢を聞くことで、あなたが固定したイメージを持つことを避けるためなのです。
うっかり年齢を聞いてしまい「45歳です」とわかれば、あなたなりに何か先入観がふわりと出てくるはずです。
その先入観によって今、目の前で出会ったばかりの人に、つまらないイメージを持ってしまうことになるのです。
45歳でも子どもっぽい人かもしれませんし、あるいは年齢以上に落ち着いた人かもしれません。
その人のそのものの性格や態度を、ありのまま知るためには、年齢を抜きにしてお話をすることが大切なのです。
ありのままの状態を吸収できるのですから、最もよい出会い方です。
年齢を聞いた瞬間から目の前にある真実が見えにくくなり、誤解を招きやすくなります。
せっかくの大切な出会いを、年齢を聞くことで台無しにしてしまうのはもったいない。
年齢は、あなたと相手のすてきな出会いのために、最初は知らないほうがいい。
ある程度相手と仲良くなってから聞くことができる数字です。