執筆者:水口貴博

冠婚葬祭の30のマナー

  • 結婚式で友人をなくす。
冠婚葬祭の30のマナー

結婚式で友人をなくす。

冠婚葬祭のマナーは、関心のない人が多いようです。
私も以前は、その1人でした。
結婚式や葬式は若い人にはあまり機会がありません。

結婚が決まれば、早めに上司へ報告する。

お付き合い、婚約を経て、めでたく結婚することが決まれば、問題は職場です。
まず必要なのは「上司に結婚を報告する」というマナーです。
部下より上司から先に報告することを忘れないようにしましょう。

新郎新婦より派手な格好をしない。

社会人ともなれば、友人の結婚式に招待されることがあります。
結婚式は、新郎新婦にとって人生の大イベントですから、出席する側も式を壊さないように気を使います。
そんな結婚式へ出席するときのマナーです。

結婚披露宴でのスピーチでは、不幸話を避けること。

職場の上司なら、部下が結婚をする際、スピーチを依頼されることがあります。
特に社内恋愛による結婚など、新郎も新婦も共通の上司の場合、頼まれる確率は高くなるでしょう。
披露宴でのスピーチでは、叱咤激励しったげきれいのスピーチをしてあげたいと思うかもしれません。

4万、9万、偶数は、結婚祝い金として送ってはいけない金額。

結婚する2人には「結婚祝い金」を送ります。
結婚してからの生活も大変であり、金銭面で少しでも援助ができる意味で、祝い金を送ります。
また結婚式の費用に充ててもらうためでもあります。

お祝い金を、直接、現金で渡すのは厳禁。

お祝い金を渡すときには、いくつかのマナーがあります。
まず、お祝い金についてですが、基本的に折り目のない新札にしましょう。
折り目が付いているお札だと「縁も折れてしまう」という意味があり、好ましくありません。

式に出席しなくても、お祝い金を送るのがマナー。

友人や知人から、結婚式の案内状が届きます。
しかし、仕事やそのほかの諸事情により、出席できない場合があります。
そうした場合には、金額は「半額」から「3分の1」でもいいので、お祝い金を送るのがマナーです。

招待された結婚式には、できるだけ出席する。

結婚式は、普通の飲み集まりの招待とは異なります。
気持ちのこもった招待です。
披露宴の人数には、限りがあります。

葬式のような弔事では、露出の少ない黒い服装にする。

社会人になると、知り合いが増えるため、結婚式に出席する機会が増えます。
しかし、同時に、悲しいことではありますが、葬式に出席する機会も増えます。
人として、死は避けることができない宿命です。

葬儀の場で、亡くなった理由を遺族に尋ねないこと。

突然の死の知らせがあると、誰もが驚きます。
それは人として当然のことですね。
同時に「なぜ亡くなったのか」という疑問も湧いてきます。

葬儀にはお線香を用意する代わりに、香典を用意する。

「香典」とは何か。
ご存じない方が多いので、わかりやすく説明します。
「香典」とは、わかりやすくいえば「お香の料金」ということです。

御祝儀では「折り目のない新札」。
不祝儀では「折り目の付いたお札」。

御祝儀と不祝儀では、お札の扱い方に少し注意が必要です。
結婚式のような御祝儀では、お祝い金は「折り目のない新札」が基本です。
しわも折り目もないお札のように、まっすぐな気持ちで新しい門出をスタートしてほしい気持ちが込められているからです。

焼香の火は、口で息を吹きかけて消してはいけない。

結婚式は、基本的なマナーさえ守っていれば、比較的難しいことはありません。
結婚式は、基本的に「見ているだけ」だからです。
よほどのマナー違反でないかぎりは、新郎新婦に迷惑はかかりません。

うっかり口にしてしまう忌み言葉。
あなたは大丈夫ですか。

冠婚葬祭では「忌み言葉」と呼ばれる言葉があります。
不幸を連想させる、縁起の悪い言葉ということです。
「苦しむ」「つらい」という言葉は、聞いてのとおり気持ちのよい言葉ではありませんから使わないのは言うまでもありません。

「忌み言葉」だけでなく「重ね言葉」にも気をつけよう。

冠婚葬祭で使ってはいけない言葉の代表に「忌み言葉」があります。
しかし、使ってはいけないのは、忌み言葉だけではなく、もう1つ大切な言葉もあります。
「重ね言葉」です。

慶事と弔事が重なった場合には、弔事を優先させる。

まれなケースですが「慶事と弔事が重なってしまう場合」があります。
つまり「結婚式と葬式が同じ日に行われる」ということです。
身内が結婚する日に、身内の葬式がある場合には、困ります。

お見舞いには、タイミングが重要。

仕事の仲間、あるいは取引先の人が「仕事中に倒れて入院した」という知らせを受けることがあります。
実は私も、職場の人間が仕事中に突然泡を吹いて倒れたことがありました。
大声で叫んでから倒れてしまいました。

鉢植えの花は、お見舞いに持っていってはいけない。

あなたはお見舞いに行くとき、どんなものを持っていくでしょうか。
・お菓子
・花

不幸を連想させる花は、お見舞いに不向き。

次の花は、お見舞いには不適切とされています。
「美しいかどうか」を基準に考えるのではありません。
「不幸を連想させるかどうか」を基準に考えるのです。

花選びには、花屋さんに頼るのが一番いい。

冠婚葬祭では「花」は数多く登場します。
結婚式、葬式、また友人の誕生日など、さまざまなところで登場します。
本当はすべてのマナーを知っていればいいのですが、なかなか素人には難しいものです。

患者を元気づけられなければ、お見舞いは行かないほうがいい。

お見舞いのときに患者にかける言葉は、結婚式のスピーチと同じです。
縁起の悪い言葉、忌み言葉、不幸を連想させる言葉を使ってはいけないというところでは、共通しています。
私も入院した経験があります。

お見舞いには、長居は禁物。

お見舞いの際、長居も禁物です。
人によって、長く居続けることが患者を元気にさせることだと思っている人がいます。
その勘違いには早く気づいたほうがいいでしょう。

取引先から個人宛てに届いた品物は、一言上司に報告する。

お中元、お歳暮の季節になれば、会社間で贈り物のやりとりが行われます。
その代表といえば、やはり「お中元」「お歳暮」です。
お得意先、取引先から、夏のお盆前にお中元をいただきます。

夏にお中元を贈れば、年末にもお歳暮を贈り、水準も保つこと。

お中元を贈れば、お歳暮も贈るのが基本です。
ときどき、お中元を贈ってお歳暮を贈らない人がいます。
またお中元は贈っていないのに、お歳暮は贈る人がいます。

あげていない相手からの贈り物の返事は、礼状でよい。

もし、あげていない相手から贈り物が届いた場合はどうすればいいのでしょうか。
基本的に、礼状を書いて返事をするくらいでかまいません。
もちろん返事として贈り物を贈ってもいいのですが、無理やりする必要まではありません。

政治関係は、贈り物のやりとりをしてはいけない。

お中元やお歳暮を贈ったときに「受け取れません」と拒否されるケースがあります。
「嫌われている」「失礼だ」と思うのは早合点です。
実は、お中元やお歳暮を贈ることや受け取ることができない正式なケースがあります。

プリント印刷だけの年賀状は、要注意。

1年の始まりといえば、年賀状です。
年の始まりには身内や友人間で年賀状を送るのが通例になっています。
仕事においても、特に大切なお得意先や取引先には、年賀状を送らないほうが珍しいくらいです。

返事の遅すぎる年賀状は、得より損をする。

年賀状は、元旦に届いてこそ意味があります。
新年早々の年賀状は、気持ちいいですね。
しかし、1月1日に思わぬ人から年賀状が届く場合があります。

栄転か左遷かわからないときには「ご就任祝い」として贈る。

最初に「栄転」と「左遷」の違いについて説明します。
まず栄転とは、仕事の功績が職場で認められ、昇格に伴い仕事先も変わるということです。
「栄誉のある転勤」です。

喪中の人に「めでたい品物」を贈ってはいけないが「感謝の品物」は贈っていい。

身内が亡くなれば、悲しみのために生活活動の一部を控えます。
身内がなくなったというのに、パーティーやお祝い事など明るいことをするのは、亡くなった人に対して失礼だからです。
年賀状は、喪中の相手には送らないのは、すでにご存じのマナーですね。

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