執筆者:水口貴博

冠婚葬祭の30のマナー

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慶事と弔事が重なった場合には、弔事を優先させる。

慶事と弔事が重なった場合には、弔事を優先させる。 | 冠婚葬祭の30のマナー

まれなケースですが「慶事と弔事が重なってしまう場合」があります。

つまり「結婚式と葬式が同じ日に行われる」ということです。

身内が結婚する日に、身内の葬式がある場合には、困ります。

どちらも大切な式ですから、どちらを優先させるべきか、迷ってしまいますね。

一応、形式としてマナーがあります。

基本的には「弔事を優先させるのがマナー」です。

もちろん慶事も大切です。

しかし、人が生きている慶事と、人の死である弔事では、死のほうが明らかに「重い」のです。

お祝いは、後日、個人的にお祝いができますね。

しかし、人の死については、絶対に後からやり直すことはできません。

葬式は1回しか行われないし、また死が関係している弔事のほうが、さらに式としては重くなります。

突然弔事へ参加することになれば、すぐ新郎新婦に連絡をして「仕方ない事情で」と内容を曖昧にしておきます。

あえて、曖昧にしたほうがふさわしい場面があります。

「身内が亡くなったので突然ですが欠席します」

正直に言えば、新郎新婦の気持ちを暗くさせるでしょう。

あえて理由は濁すこともマナーです。

本当の理由は、式が終わって、後日伝えるようにしましょう。

冠婚葬祭のマナー(16)
  • 慶事と弔事が重なった場合には、弔事を優先させる。
お見舞いには、タイミングが重要。

冠婚葬祭の30のマナー

  1. 結婚式で友人をなくす。
  2. 結婚が決まれば、早めに上司へ報告する。
  3. 新郎新婦より派手な格好をしない。
  4. 結婚披露宴でのスピーチでは、不幸話を避けること。
  5. 4万、9万、偶数は、結婚祝い金として送ってはいけない金額。
  6. お祝い金を、直接、現金で渡すのは厳禁。
  7. 式に出席しなくても、お祝い金を送るのがマナー。
  8. 招待された結婚式には、できるだけ出席する。
  9. 葬式のような弔事では、露出の少ない黒い服装にする。
  10. 葬儀の場で、亡くなった理由を遺族に尋ねないこと。
  11. 葬儀にはお線香を用意する代わりに、香典を用意する。
  12. 御祝儀では「折り目のない新札」。
    不祝儀では「折り目の付いたお札」。
  13. 焼香の火は、口で息を吹きかけて消してはいけない。
  14. うっかり口にしてしまう忌み言葉。
    あなたは大丈夫ですか。
  15. 「忌み言葉」だけでなく「重ね言葉」にも気をつけよう。
  16. 慶事と弔事が重なった場合には、弔事を優先させる。
  17. お見舞いには、タイミングが重要。
  18. 鉢植えの花は、お見舞いに持っていってはいけない。
  19. 不幸を連想させる花は、お見舞いに不向き。
  20. 花選びには、花屋さんに頼るのが一番いい。
  21. 患者を元気づけられなければ、お見舞いは行かないほうがいい。
  22. お見舞いには、長居は禁物。
  23. 取引先から個人宛てに届いた品物は、一言上司に報告する。
  24. 夏にお中元を贈れば、年末にもお歳暮を贈り、水準も保つこと。
  25. あげていない相手からの贈り物の返事は、礼状でよい。
  26. 政治関係は、贈り物のやりとりをしてはいけない。
  27. プリント印刷だけの年賀状は、要注意。
  28. 返事の遅すぎる年賀状は、得より損をする。
  29. 栄転か左遷かわからないときには「ご就任祝い」として贈る。
  30. 喪中の人に「めでたい品物」を贈ってはいけないが「感謝の品物」は贈っていい。

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