まれなケースですが「慶事と弔事が重なってしまう場合」があります。
つまり「結婚式と葬式が同じ日に行われる」ということです。
身内が結婚する日に、身内の葬式がある場合には、困ります。
どちらも大切な式ですから、どちらを優先させるべきか、迷ってしまいますね。
一応、形式としてマナーがあります。
基本的には「弔事を優先させるのがマナー」です。
もちろん慶事も大切です。
しかし、人が生きている慶事と、人の死である弔事では、死のほうが明らかに「重い」のです。
お祝いは、後日、個人的にお祝いができますね。
しかし、人の死については、絶対に後からやり直すことはできません。
葬式は1回しか行われないし、また死が関係している弔事のほうが、さらに式としては重くなります。
突然弔事へ参加することになれば、すぐ新郎新婦に連絡をして「仕方ない事情で」と内容を曖昧にしておきます。
あえて、曖昧にしたほうがふさわしい場面があります。
「身内が亡くなったので突然ですが欠席します」
正直に言えば、新郎新婦の気持ちを暗くさせるでしょう。
あえて理由は濁すこともマナーです。
本当の理由は、式が終わって、後日伝えるようにしましょう。