運転免許試験に落ちて、落ち込んでいる人がいます。
「一発で合格したかったのに落ちてしまった。運転に向いていないのかなあ」と。
なかには2回3回と落ちて、なかなか合格しない人もいます。
それは幸いなことです。
運転免許試験は、一発で合格しないほうがいいのです。
もし一発で合格してしまったらどうなるでしょう。
油断するのです。
「なんだ簡単じゃないか」と甘く考えてしまいます。
「私は運転がうまい」と錯覚して、うぬぼれてしまいます。
そういう人に限って、安全確認を怠り、すぐ事故に遭うのです。
油断してもいいことはありません。
だから、最初は試験に落ちておくほうがいいのです。
油断を防ぐためであり、謙虚になるためです。
試験に落ちることで、人は反省します。
「難しいな」「まだまだ私は未熟だな」と謙虚になり、徹底した安全運転を心がけるようになります。
安全運転ほどほど大切なことはありません。
「一瞬の油断、一生の後悔」という安全運転のスローガンを見かけますが、まさにそのとおりです。
車の事故は、たった一度でも命に関わることもあるため、油断はできません。
再試験を受けるのに、少し余分な手間暇はかかりますが、将来の事故を防ぐためと思えば小さなことです。
そこでかかった手間暇は、安全運転の意識を高めるうえで大きな意味があります。
運転免許試験に落ちたときは「これでよかった」と考えましょう。
一発で合格しないことが合格です。