仕事に悩む人がいました。
「この仕事は私に向いていないんだと思います」と。
「どれだけいつから始めたの?」「どのくらい頑張ったの?」と聞くと、首をかしげる返事が返ってきました。
最近始めたばかりでした。
ベストを尽くして取り組んでいる様子でもありませんでした。
これはよくありません。
ベストを尽くした結果「おかしい」と感じるのなら、そのときは方向転換もありでしょう。
しかし、中途半端な努力で、自分に向いていないと決めつけるのはNGです。
「向いていない」と結論を下すのは早計といえます。
始めてすぐ、自分の適性がわかると限りません。
適性は、ある程度続け、きちんとベストを尽くしてからわかります。
そもそも始めたばかりのころは初心者なので、うまくできるはずがありません。
何をするにも、たどたどしくて時間もかかります。
失敗の連続が当たり前です。
ミスばかり、叱られてばかり、落ち込んでばかりとなるでしょう。
それは普通のことです。
誰でも最初は向いていないように感じるもの。
最初の段階でうまくいかないと判断すると、何でも自分に向いていないと錯覚を引き起こすことになるのです。
「向いていない」と感じたら、そう言えるだけの努力をしたのか、振り返ってみましょう。
「やるだけのことをやったのか」ということです。
ミスや失敗があっても、すぐ諦めず、ある程度の期間は続けてみます。
自分なりにベストを尽くし、全力を出し切ってみます。
向いていないと判断するのは、やるだけのことをやってからです。