公開日:2024年2月18日
執筆者:水口貴博

問題意識を持つ30の方法

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「慣れたときが一番危ない」は、運転だけでなく、仕事にも言えること。

「慣れたときが一番危ない」は、運転だけでなく、仕事にも言えること。 | 問題意識を持つ30の方法

運転は「慣れたときが一番危ない」と言われます。

自動車教習所で教官から必ず言われる言葉です。

口を酸っぱくして言われ、しっかり頭に叩き込まれます。

優しい顔をしている教官であっても、このときばかりは真剣な顔つきで諭すのです。

運転免許を取得したばかりのころは、初心者なのでしっかり注意を払います。

まだまだ頭で考える運転になっていて、たどたどしさがありますが、しばらくたつとだんだん運転に慣れてきます。

ハンドル操作も慣れ、交通ルールもわかるようになる。

最初は頭で考えながら運転していましたが、いつの間にか勝手に体が動き始めるようになります。

運転のストレスもぐっと小さくなりますが、危ないのはこのときです。

知らず知らずのうちに「だろう運転」「かもしれない運転」が増えます。

そして油断した結果、事故を起こすのです。

交通事故では、ちょっとしたミスが命取りになります。

だから教習所では、これでもかと言うほど頭に叩き込まれるのです。

これは運転に限った話ではありません。

私たちの日頃の仕事にも同じことが言えます。

新しい仕事を任せられます。

最初は初心者なので、何度も確認したりしっかり注意を払ったりしますが、次第に慣れてきます。

だんだんスムーズにできるようになります。

最初は頭で考えながら仕事をしていましたが、いつの間にか勝手に体が動き始めるようになります。

こういうときが危ない。

大切なポイントをスルーし始めたり、一部だけで全体を判断したり、手順書に書かれている内容を見落としたりします。

「だろう仕事」「かもしれない仕事」が増えていき、油断が生まれ、そしてトラブルを起こすのです。

仕事でも「慣れたときが一番危ない」と自分に言い聞かせてください。

「最近仕事に慣れてきた。一安心だね」ではありません。

「最近仕事に慣れてきた。慣れたときが一番危ない」です。

運転の鉄則を、日頃の仕事にも適用させましょう。

問題意識を持つ方法(16)
  • 運転だけでなく仕事でも「慣れたときが一番危ない」と自分に言い聞かせる。
問題を指摘した人に、腹を立てない。

問題意識を持つ30の方法

  1. あらゆる問題は「時限爆弾」と言い換えられる。
  2. 違和感を見逃さないことが、トラブル防止につながる。
  3. 今すぐ解決しなくていい問題は、放置されがち。
  4. 「最初から問題を解決する気がない人」になってはいけない。
  5. 小さな問題をきちんと解決できる人は、普段の仕事もよくできる。
  6. 問題に取り組む理由は「仕事だから」で十分。
  7. 緊急の連絡は、無視しない。
    1分1秒でも早く確認する。
  8. 危機感を持つためには、最悪の結果をイメージする。
  9. 問題は、気づいたときに取りかかるのが一番良い。
  10. 問題は、文句を言えば言うほど、難しくなっていく。
  11. 小さな問題のほうが、実はリスクが高い。
  12. 考える時間に、無駄は1つもない。
  13. 問題と出会ったのもご縁と思えば、前向きに取り組める。
  14. 異常を見つけたくないからといって、健康診断を受けないのはNG。
  15. 問題に取り組むことが、セルフコントロール力を鍛える機会になっている。
  16. 「慣れたときが一番危ない」は、運転だけでなく、仕事にも言えること。
  17. 問題を指摘した人に、腹を立てない。
  18. 聞き方が強い口調だと、逆ギレをしているように聞こえる。
  19. 専門的な問題は、自分で解決するより、専門家を頼るのが良い。
  20. 解決不可能な問題であっても、解決可能な問題に転換できることがある。
  21. 問題ない日々を送っているからといって、素直に喜んでいいとも限らない。
  22. 就寝前に思い出したタスクは、紙に書き出す。
  23. 問題対応中に、別の問題を発見したらどうするか。
  24. 「ほら言ったとおりになっただろ」と言われたとき、どうするか。
  25. 中途半端な解決は、それはそれで問題。
  26. 問題かどうか自分が決めることなら、人に聞いても仕方ない。
  27. ブラックな問題は、真面目に取り組むより、逃げるのが得策。
  28. ファスナーを開けたままにしていると、窃盗被害に遭いやすくなる。
  29. あなたには、保留中の問題がある。
  30. 「今までの自分ならここで逃げていたが、今回は違う」。

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